ごっとさんのブログ

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安全保障法案反対集会

2015-07-14 10:24:34 | 時事
先日友人から安全保障法案に反対するため、国会抗議デモに行ったというメールが来ました。反対していても単なる傍観者ではいけないという思いから、蟷螂の斧と思いつつも出かけて行ったとのことでした。やはり問題はこういったデモに、若者がほとんどいないようです。何か行動を起こすと言っても、我々団塊の世代が中心では寂しい感じがします。

こういった反対運動で最大の物は、60年安保闘争だと思います。このころ私はまだ中学生で、全く興味もなく、学生になっていろいろ聞いたことですので、あまり正しくないかもしれません。この運動は当時の全学連(懐かしい言葉です)が中心になり、当時は力のあった労働組合や政党も加わり、大きな市民運動になったようです。特にアメリカはベトナム戦争まっただ中で、このような条約を締結すると、日本の若者がベトナムに駆り出されるというような風評も加わり大抗議行動になったようです。最大のデモ隊は10万とも30万人ともいわれ、大きな話題になりました。結局強行採決され、日米安全保障条約は締結されましたが、この混乱の責任を取って当時の岸内閣は辞任に追い込まれました。ここまでの規模になれば、それなりの影響力は出るようですが、今回はとてもそこまで盛り上がるような気はしません。

この友人のメールに、「緊急抗議集会」の案内書が添付されていました。これは大学の大教室に賛同者を集めて、抗議の声を上げようというものでした。趣意書によると、今回の法案(戦争法案のようです)が通ると、日本が戦争をできる国になるというだけで、細かいところはよくわかりませんでした。ただこの発信者が、大学4年生の名前になっていた点は面白いと思いました。本来であれば、先ほどの全学連(全国学生自治会総連合だったと思います)のように、自治会組織が動かなければいけないのですが、今はそういった組織が機能していないのかもしれません。それでも学生が実行委員となり、行動を起こそうということは今の学生にも少しは期待できるのかもしれません。

この法案についての私の考えは、単なるアメリカ追従の行動だと思います。アメリカは世界の警察として力を誇示していました。しかしその方針が変わり、世界に対する力が弱まってきたと言えます。その力に頼ってきた日本としては、せめて日本だけは確実に守るという保証が必要になってきます。ですからこの法案が通ったとしても、何も変わらないと思っています。ただこういう思考は表に出ることはありませんし、野党もわかっているため意味のない国会審議になっているのではないでしょうか。ですから私が反対行動を起こすことはないのですが、変な混乱が起きないことを願っています。