新幹線での焼身自殺

昨日ウインブルドンの２回戦が行われ、錦織もセンターコートの第２試合に出場予定でしたが、ふくらはぎ負傷のため棄権してしまいました。私は昼寝までしてこの応援に備えていたのに本当に残念です。せめてできるところまでやって欲しかったというのは、無理な要求なのかもしれません。

さてここ数日新幹線内で、油をまいて焼身自殺し、その炎で火災が発生し犠牲者が出たという事件が話題になっています。自殺するならば、他人に迷惑をかけないように場所を選ぶべきだと思いますが、この人は新幹線で実行することで、何かを訴えたかったのかもしれません。そのあたりはこれから明らかになるのか、もう亡くなっているのでよくわからないまま終わるのかもしれません。

私は自殺という行為を、基本的には容認しています。容認するというのも変な言い方ですが、人間の行動の一つとして、自分で自分の命を絶ってしまうのも特に否定するものではありません。最近年間自殺者が３万人ということで、問題になっているようですが、この程度の人数であればそれほどのことはないような気がします。自殺するということはすべて無に帰すということですので、もし生きていれば的な話は必ず出ますが、もう本人はいないのですからあまり意味はありません。

ただあえて問題を上げるのであれば、残された遺族・知人などに非常に大きな迷惑をかけるという点だと思います。迷惑という言い方をしましたが、もちろん悲しみや口惜しさなどすべてを含めています。たぶん死への恐れと、残された人たちへのことを考えれば、この人数がそれほど増えることはないと思っています。

それよりもこういた事故があると、必ず対策を立てるべきだという意見が出てきます。まさか新幹線に乗るときに、飛行機のような手荷物検査をするとは思えませんが、こういった対策は往々にして利便性が犠牲になるものです。今回の事故のように１０年か２０年に一度起きるかどうかのようなことは、自然災害と同じで運が悪かったとあきらめるべき事項と思っています。２０年前の地下鉄サリン事件で、テロ対策として駅構内からゴミ箱がすべて撤去されてしまいました。それ以外にも理由はあるのでしょうが、現在は町中にもゴミ箱を見かけることがなくなってしまいました。これは関東圏だけなのかもしれませんが、こんなに公共施設も含めてゴミ箱がない国は世界でも珍しいと思います。

日本人はこういった不便なことが起きても、仕方がないと文句を言わない国民性かもしれません。こんな事故で変な対策が取られ、面倒なことが起こらないことを願っています。この事故によって、新幹線の安全性が損なわれることは全くないと思います。