ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

パリバマスターズ 錦織3回戦敗退

2016-11-05 10:37:40 | テニス
今週から今年最後のATPツアーとなる、パリバマスターズ(ATP-1000)が始まりました。

錦織は先週5試合を戦い、あまり休みもないままこの大会に出場しましたので、ケガなどの体調がやや気がかりです。それでもこの大会は上位8シードまでは、1回戦が免除となっていますので、3日ほど休めたことになります。

2回戦はランキング28位のセルビアの選手でしたが、始まってみるとそれほどサーブもよくなく、ストロークでは錦織が支配していますので、負けそうな感じはありませんでした。1セットは6-2で簡単にとり、安心して見ていました。

2セットも先にブレークしてリードする展開でしたので、すんなり勝てそうな感じでした。しかし中盤にブレークバックされ、タイになってしまったのです。どうもこの頃は2セット目でやや集中力が落ちるような気がします。それでも終盤にブレークし、7-5でこのセットを取り順当にストレート勝ちとなりました。

3回戦は地元フランスのツォンガとの対戦となりました。この選手はランキング13位で11シードで出場していますが、200キロを超すサーブと強いフォアを持ち、非常に人気の高い選手です。一旦波に乗るとトップセンスを打ち破る力を発揮するのですが、執着心が希薄で接戦に弱いという評価を受けています。

実際に試合が始まるとこのツォンガはサーブが入らず、ストロークもミスばかりという状況になりました。錦織のショットがそれほど良いわけではないのに、自滅していくパターンになりました。なんとこのセットは1ゲームも取れずに6-0で終わりました。このクラスの選手同士の試合で、このスコアはかなり珍しいことです。ツォンガはどうしたのかと心配していました。

ところが2セットに入ると、状況が一変し200キロを超すサーブがビシビシ入り、無理と思われるような厳しいショットも入るようになったのです。錦織はこれについていけず、3-6で取られてしまいました。本当に1セットのツォンガからは考えられないような変化で、ここにきて本領発揮という感じでした。

ファイナルセットに入り、錦織も集中力を高め先にブレークして有利に進んでいきました。5-4となった錦織のサービングフォーマッチというゲームで、ツォンガのミスしたボールがネットに当たり、錦織側にポロリと落ちてしまいました。この不運を気にしたのかなんと2本続けてダブルフォルトでこのゲームを落としてしまいました。このままタイブレークとなり、錦織らしさが出ないままこの試合を落としてしまったのです。本当にテニスは怖いゲームで、1本のショットで流れが変わってしまいます。

錦織はこれで今年のツアーは終わりとなりますが、この後のファイナルというお祭りのような大会に出場が決まっています。ここでしばらく休めますので、ファイナルでは良い戦いをしてほしいものです。