ごっとさんのブログ

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ホメオパシー また騒動

2016-11-01 10:36:52 | 健康・医療
最近有名なブログにホメオパシーの類の書き込みがあり、またネットで取り上げられているようです。

ブログの内容はハチ、ムカデに刺された友人がホメオパシーで治ったという体験談を書きこんだようです。ホメオパシーというのは200年ほど前ヨーロッパで提唱された療法で、同種療法と訳されています。

これは「病気や症状を起こす薬や物を使って、その病気や症状を治す」という基礎に基づいています。病気を引き起こすような物質は、当然そのままではなく何段階にも希釈されて、最後に砂糖の塊に吸収させて飲むようで、これをレメディと呼んでいます。

この水での希釈方法に何かノウハウがあるようで、非常に多段階なため、最初の物質が理論的には1分子も含まれないと言われています。それでも希釈した水の中には、元の物質のパターンや波動が記憶されており、それが患者の波動と合えば有効とされています。

これを科学的に証明するような実験はかなり行われたようですが、いわゆるプラセボ効果以上の物は見つからず、現在では科学的論拠のない療法とされています。当然医療関係では誤った療法として排除する動きがあるようです。

多くの健康食品と同じように、特に害がなければ問題にすることは無いような気がしますが、10年ほど前、ホメオパシーを信じている医療関係者が、正規の治療を行わずレメディを与え乳児が死亡するという事件があったようです。こういったことを信じてしまうと、正しい治療を受ける機会を逃してしまうということで、反対論も根強いようです。

このブログの著者にも多くの批判が集まったようですが、代替療法として使うのではなく、補完療法で使うのは問題ないだろうと述べています。昔から伝わる民間療法も怪しげなものが多い気がしますが、そういったものも併用するのであれば問題はないと思います。

私は基本的に人間が病気などを治す力は非常に強いと思っています。このブログのサブタイトルもそうですが、恒常性維持機構というのは正常に働けば、自分の力で治癒することができるはずです。そういった点で単にプラセボ効果といってしまいますが、この効果はかなり大きいと思っています。

ただの砂糖の塊でも、それが自分で直す力を引き出せれば、十分効果があることになるわけです。私自身はこのホメオパシーを試してみる気はありませんが、こういった非科学的なことも、信じてやってみればよい効果が出るものかもしれません。