ごっとさんのブログ

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色々なワクチンとその効果

2016-11-26 10:48:21 | 健康・医療
このブログにも書きましたが、私は7月に軽い肺炎にかかりました。

先日かかりつけのクリニックに、喘息の吸入薬をもらいに行ったとき医師から肺炎球菌のワクチンの話が出ました。すっかり忘れていましたが、私は数年前このワクチンを接種していました。なぜこのワクチンを打つ気になったのか忘れてしまいましたが、本質的にはあまりこういったワクチンの効果を信じていません。

結果としてはワクチンを接種したのに、肺炎にかかってしまったわけです。医師に言わせればワクチンのおかげで、発症しても非常に軽く済んだということになるのかもしれません。しかしワクチンの目的からいうと、この説明はおかしなこととなります。

人間の体は免疫システムによって、細菌やウイルス感染から守られています。新たな病原菌が体内に入ってくると、この菌に対する抗体が作られ、免疫系が働いてこの菌をやっつけるということになります。しかしこの抗体ができて働くようになるまで2日程度かかると言われています。

この間に病原菌が増殖してしまうと、発症するつまり病気になるわけです。そこでこの時間差を埋めるために、無毒化した病原菌を入れあらかじめこの病原菌に対する抗体を作っておくというのがワクチン接種です。そうすると病原菌が入ってきたときに、すぐにこの抗体が認識し増殖を防ぐため、発症しないということになります。

人間の体の中には数千種以上の、病原菌だけでなく異物に対する抗体が存在すると言われています。この抗体の異物に対する認識は当然非常に厳密ですが、あまりにもしっかりしすぎているため、ほんの少しの変化でも認識できなくなってしまいます。

このためほとんど変異を起こさない、日本脳炎やはしか、ポリオといった大部分のウイルスには、一度抗体ができてしまえば一生このウイルス病にはかからなくなるわけです。しかしインフルエンザウイルスなどはこの変異が激しいとされ、少しずつ違った形になるため、毎年ワクチンを接種する必要が出てくるわけです。

そこで肺炎球菌ワクチンになりますが、肺炎というのは肺で病原菌が増殖することによって起きる病気で、どんな菌であっても肺炎になるわけです。肺炎球菌というように、この菌が原因菌であることが多いのかもしれませんが、こういった病原菌はそれほど珍しいものではなく、日常的に接触しているはずです。ですから大部分の人はこの菌に対する抗体を持っているような気がします。

わざわざワクチンを接種する意味はないはずですが、最近のようにこの宣伝を増やしているのは、製薬企業の単なる戦略かもしれません。