インフルエンザワクチンは効果がないのでは、という話をこのブログでも取り上げてきました。今年も全国で猛威を振るっているようで、患者数は1月21日の段階で推計283万人と過去最多となっています。
しかしもうすぐこの厄介な感染症から解放されるかという話が出てきました。どんなインフルエンザウイルスにも効果がある万能ワクチンの完成が間近にせまっているという記事が出ました。
大阪大学・免疫学フロンティア研究センターの研究チームが発表したものです。研究チームによると、インフルエンザウイルスは「頭」と「首」の二つの部位から構成されており、基本的にワクチンは「頭」に結合することで、ウイルスが細胞に侵入するのをブロックしますが、「頭」はウイルスの種類ごとに形も異なるし、変異を繰り返します。
この記載で頭と首という表現はあまりよく分かりません。形体だけ見るとインフルエンザウイルスはほぼ球体のような形をしており、あまり頭と首がどこを指すのかが分かりませんでした。
今年は○○型が流行するだろうというWHO(世界保健機関)の予測をもとに各国が頭に結合するワクチンを製造するのですが、当然予測が外れて大流行することもあれば、鳥インフルエンザなどの新型が出現した場合には発症を抑えることができません。
変異する「頭」にしか結合できないことが、既存のワクチンの弱点でした。しかし大阪大学・微生物研究所のチームが2001年に発見した「C179抗体」という体内物質によって、この問題を解決する道筋が開けたようです。
ワクチンの原理は、ウイルスが侵入するとそれを無害化する抗体を作り出す機能を人間はもともと備えています。そこで病原性を弱めたウイルスを作り、これをワクチンとして皮下に注射することで、ウイルスを撃退する抗体を体内にあらかじめ作っておくものです。
これまでインフルエンザウイルスの「首」に結合する抗体は存在しないとされていました。ところがC179抗体は首に結合することが分かりました。「首」はウイルスの増殖にかかわる部位で、「頭」とは違ってほとんど変異をせず、タイプが違うウイルスも構造はほぼ同じです。
この首に抗体を結合させ、無毒化してしまえばウイルス自体も機能しなくなるわけです。そこでC179抗体を人間の体内に人為的に作り出すワクチンを作れば、あらゆるタイプのインフルエンザの発症を防ぐことがができるようになるということです。
しかしこれはいわゆるワクチンの概念とは少し違っており、特殊な抗体を体内で作り出すことができるかはやや疑問です。このように「首」を認識させるという新しい手法が開発できれば、本当に有効なワクチンになるのかもしれません。
しかしもうすぐこの厄介な感染症から解放されるかという話が出てきました。どんなインフルエンザウイルスにも効果がある万能ワクチンの完成が間近にせまっているという記事が出ました。
大阪大学・免疫学フロンティア研究センターの研究チームが発表したものです。研究チームによると、インフルエンザウイルスは「頭」と「首」の二つの部位から構成されており、基本的にワクチンは「頭」に結合することで、ウイルスが細胞に侵入するのをブロックしますが、「頭」はウイルスの種類ごとに形も異なるし、変異を繰り返します。
この記載で頭と首という表現はあまりよく分かりません。形体だけ見るとインフルエンザウイルスはほぼ球体のような形をしており、あまり頭と首がどこを指すのかが分かりませんでした。
今年は○○型が流行するだろうというWHO(世界保健機関)の予測をもとに各国が頭に結合するワクチンを製造するのですが、当然予測が外れて大流行することもあれば、鳥インフルエンザなどの新型が出現した場合には発症を抑えることができません。
変異する「頭」にしか結合できないことが、既存のワクチンの弱点でした。しかし大阪大学・微生物研究所のチームが2001年に発見した「C179抗体」という体内物質によって、この問題を解決する道筋が開けたようです。
ワクチンの原理は、ウイルスが侵入するとそれを無害化する抗体を作り出す機能を人間はもともと備えています。そこで病原性を弱めたウイルスを作り、これをワクチンとして皮下に注射することで、ウイルスを撃退する抗体を体内にあらかじめ作っておくものです。
これまでインフルエンザウイルスの「首」に結合する抗体は存在しないとされていました。ところがC179抗体は首に結合することが分かりました。「首」はウイルスの増殖にかかわる部位で、「頭」とは違ってほとんど変異をせず、タイプが違うウイルスも構造はほぼ同じです。
この首に抗体を結合させ、無毒化してしまえばウイルス自体も機能しなくなるわけです。そこでC179抗体を人間の体内に人為的に作り出すワクチンを作れば、あらゆるタイプのインフルエンザの発症を防ぐことがができるようになるということです。
しかしこれはいわゆるワクチンの概念とは少し違っており、特殊な抗体を体内で作り出すことができるかはやや疑問です。このように「首」を認識させるという新しい手法が開発できれば、本当に有効なワクチンになるのかもしれません。