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ごっとさんのブログ

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体内時計と働き方

2019-01-30 10:00:32 | その他
海外の多くの企業では、従業員は自らが最もパフォーマンスを発揮できる時間に合わせてスケジュールを調整できるようになっているようです。

これは「クロノタイプ」と呼ばれ、朝型、夜型、あるいはその中間など、生物学的な体質を表しています。ただほとんどの企業ではまだ従業員全員を同じ時間に働かせ、難しい問題を間違った時間帯に行わせており、そのことが成功を遠ざけていると指摘しています。

自分のクロノタイプが就業時間にあっているかどうかを知る方法として、起きる時間にアラーム時計を使うようならば、体質と時間があっていないと判断できるようです。

こういったその人の体質にあった時間に仕事をするというのは、理想論としてはわかりますが、実際はほぼ不可能なような気がします。

私が勤務していた研究所も当然就業時間は決まっており、9時までに出社しないと遅刻というペナルティーがありました。これは多分工場などで全員が一斉に部署に付かないと仕事が始められない、つまり一人が遅れると全員に迷惑がかかるといった時代の名残と思っていました。

この制度はその後フレックスタイムを導入して、ある程度自由な時間設定ができるようになり、遅刻ということは無くなりました。このフレックスタイムというのが、日本なりにうまくクロノタイプに合わせた働き方と言えるのかもしれません。

現在どの程度の企業がこういったフレックスタイムを導入しているのかわかりませんが、研究所といった特殊な職場以外は難しいのかもしれません。

ドイツの鉄鋼・工業品メーカーでは、クロノタイプに基づいてシフトを組んでおり、同社の従業員はより長い、質の高い睡眠時間を確保しているといいます。またある製薬企業では、難しい仕事をするのは何時が良いかを見極めるために、9時間にわたるトレーニングを受けるそうです。

その結果に従って、各自の就業時間を設定しています。ただしこういった取り組みは当然ですがまだ一般的ではないようです。企業のマネージャーは、一般的に朝方の従業員を好ましく感じるというデータもあるようです。

つまり職場に早く来る従業員は誠実とみなされ、遅く来る従業員よりも高く評価される傾向が残っていると報告されています。

確かに自分のことを考えても、クロノタイプというのは決まっており、私は完全に夜型でした。別に午前中は仕事ができないというわけではありませんが、やはり遅くなった方が集中できたような気がします。

これに合った働き方が良いのはもちろんですが、未だに規律を重んじる日本では遠い夢のような気がしています。