日本では医者が患者の病態に応じて薬を使い分けていますが、ひとつの病気に対して非常に多数の治療薬出ている現在、どんな薬が処方されているかはなかなかわからないものでした。
今回「処方金額」ランキングが発表され、新しいクスリの動向が明らかになってきました。医師にとっては学会が作成したガイドラインが教科書のようなもので、例えば糖尿病医あれば、日本糖尿病学会のガイドラインに記された薬物療法が基本となります。
ところがこのガイドラインには優先される第一選択薬などの使い分けは明記されず、患者の病態に応じて医師が薬を使い分けるように推奨されています。
対して欧米の学会は具体的に優先順位を付けており、第一選択薬は古くからあるある薬で、第二選択薬も大体の分類がされています。この日本では医師が病態に応じて処方する制度というのが問題のような気がします。
製薬会社のMRが頻繁に薬の説明をするような、大学病院や大型病院では医師がある程度の薬の知識を身につけますが、とても全体の医師まで浸透させることはできません。また積極的に学会に出席したりして、多くの情報を集めることができる医師も限られています。
従って医師は少ない情報の中で、多くの治療薬の中から適切な処方薬を選ぶことになります。昔から医者は保守的であるといわれていました。
これはある意味当然で、使ってよい効果が出る薬があれば、それを使い続けることになり、十年以上前の薬だけを使うことが普通になっているようです。
このブログでは薬の作用メカニズムなども記載していますが、多くの医師はその程度のことが分かっているのか、という事が仲間では話題になっていました。
私は抗生物質が専門ですので、処方されるときは、自分の症状で最も良さそうな抗生物質を出してもらうよう頼んでいます。抗生物質は使用されているものだけでも百種以上ありますので、私が商品名(一般名ではなく)を言っても医師が知らないなどという事はよくありました。
話がそれてしまいましたが、糖尿病の専門医でも、太っている患者には第一選択薬、痩せている患者にはDPP阻害薬を使うといった程度しか区別がないようです。
太っているとインスリンの働きが低下するので、その抵抗性を改善する薬で、痩せた患者はインスリン分泌が不足するので、DPP阻害薬はその分泌を促すといった具合です。
糖尿病治療薬の目的は、単に血糖値を下げるだけでなく、心臓病や腎臓病などを含めた合併症を予防することも含まれています。こういったことも加えて何を第一選択薬にするかは、昔から使われていて、例えば心臓病を予防する効果があるといわれるような薬となるようです。
タイトルと少しずれてしまいましたが、どういう治療薬でも古い薬がよく使われているようです。
今回「処方金額」ランキングが発表され、新しいクスリの動向が明らかになってきました。医師にとっては学会が作成したガイドラインが教科書のようなもので、例えば糖尿病医あれば、日本糖尿病学会のガイドラインに記された薬物療法が基本となります。
ところがこのガイドラインには優先される第一選択薬などの使い分けは明記されず、患者の病態に応じて医師が薬を使い分けるように推奨されています。
対して欧米の学会は具体的に優先順位を付けており、第一選択薬は古くからあるある薬で、第二選択薬も大体の分類がされています。この日本では医師が病態に応じて処方する制度というのが問題のような気がします。
製薬会社のMRが頻繁に薬の説明をするような、大学病院や大型病院では医師がある程度の薬の知識を身につけますが、とても全体の医師まで浸透させることはできません。また積極的に学会に出席したりして、多くの情報を集めることができる医師も限られています。
従って医師は少ない情報の中で、多くの治療薬の中から適切な処方薬を選ぶことになります。昔から医者は保守的であるといわれていました。
これはある意味当然で、使ってよい効果が出る薬があれば、それを使い続けることになり、十年以上前の薬だけを使うことが普通になっているようです。
このブログでは薬の作用メカニズムなども記載していますが、多くの医師はその程度のことが分かっているのか、という事が仲間では話題になっていました。
私は抗生物質が専門ですので、処方されるときは、自分の症状で最も良さそうな抗生物質を出してもらうよう頼んでいます。抗生物質は使用されているものだけでも百種以上ありますので、私が商品名(一般名ではなく)を言っても医師が知らないなどという事はよくありました。
話がそれてしまいましたが、糖尿病の専門医でも、太っている患者には第一選択薬、痩せている患者にはDPP阻害薬を使うといった程度しか区別がないようです。
太っているとインスリンの働きが低下するので、その抵抗性を改善する薬で、痩せた患者はインスリン分泌が不足するので、DPP阻害薬はその分泌を促すといった具合です。
糖尿病治療薬の目的は、単に血糖値を下げるだけでなく、心臓病や腎臓病などを含めた合併症を予防することも含まれています。こういったことも加えて何を第一選択薬にするかは、昔から使われていて、例えば心臓病を予防する効果があるといわれるような薬となるようです。
タイトルと少しずれてしまいましたが、どういう治療薬でも古い薬がよく使われているようです。