ガンは死亡原因の1位になっていますが、これを70%予防するという報告が発表されました。
世界ガン研究基金と米国ガン研究機構は、それまでに世界各地で行われた研究や大規模調査の結果を総合的に分析して、「食物、栄養、身体活動とガン予防:世界的展望」という分厚い報告書を公表しました。
その中で有効と思われるガン予防法を10項目示しています。そのうちの一部を示しますが、1.肥満を避ける、2.よく体を動かす、3.カロリーの多い食品、糖分の多い飲料を避ける、4.植物性の食品を食べる、といったように、まるでガンとは無関係と思われる項目が並んでいます。
一見するとまるで生活習慣病の注意点のようですが、不思議なことではないようです。かなり前ですが厚生省の公衆衛生審議会は、生活習慣病をこう定義しています。「生活習慣病は、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群であり、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中、ガンなどを含む」。
こうなるきっかけは相次いでは発表された論文で、まず米国人を対象にガンによる死亡の原因を推定した論文があります。ガンで死亡した原因として、どの環境要因がどれくらいの割合を占めているのか分析したものです。
これによると食生活の改善により予防できたはずのガンが35%、禁煙していれば防げたものが30%、ウイルスや細菌などの感染によるものが10%以上、飲酒が3%などとなっており、遺伝的要因によるものはわずか5%でした。
その後のハーバード大学も同様の研究を行い、個人の生活習慣がガンの原因の68%を占めていたとしています。こういったことを総合すると、生活習慣を含む環境要因がガン発症の70%に関わっていることは確かなので、ガンの70%は予防できる可能性があることになります。
しかし私はこの結果に全く賛同できません。このブログでも何度も述べていますが、「ガンは遺伝子変異による細胞の病気」であり、遺伝子の変異は増殖時のDNAの「コピーミス」によるものが大部分です。
つまりコピーミスは生活習慣などとは全く異なる次元で起きているものであり、生きている以上避けられないものと考えています。ガンが70%は予防できるなどとしていても、全く減少せずむしろ増加しているのは当然のような気がします。
私は長く生きていれば年を取るのと同じような、自然現象でガンは発生していると考えていますので、ガンになるのは単に運が良いか悪いかにかかっているのではないでしょうか。
世界ガン研究基金と米国ガン研究機構は、それまでに世界各地で行われた研究や大規模調査の結果を総合的に分析して、「食物、栄養、身体活動とガン予防:世界的展望」という分厚い報告書を公表しました。
その中で有効と思われるガン予防法を10項目示しています。そのうちの一部を示しますが、1.肥満を避ける、2.よく体を動かす、3.カロリーの多い食品、糖分の多い飲料を避ける、4.植物性の食品を食べる、といったように、まるでガンとは無関係と思われる項目が並んでいます。
一見するとまるで生活習慣病の注意点のようですが、不思議なことではないようです。かなり前ですが厚生省の公衆衛生審議会は、生活習慣病をこう定義しています。「生活習慣病は、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群であり、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中、ガンなどを含む」。
こうなるきっかけは相次いでは発表された論文で、まず米国人を対象にガンによる死亡の原因を推定した論文があります。ガンで死亡した原因として、どの環境要因がどれくらいの割合を占めているのか分析したものです。
これによると食生活の改善により予防できたはずのガンが35%、禁煙していれば防げたものが30%、ウイルスや細菌などの感染によるものが10%以上、飲酒が3%などとなっており、遺伝的要因によるものはわずか5%でした。
その後のハーバード大学も同様の研究を行い、個人の生活習慣がガンの原因の68%を占めていたとしています。こういったことを総合すると、生活習慣を含む環境要因がガン発症の70%に関わっていることは確かなので、ガンの70%は予防できる可能性があることになります。
しかし私はこの結果に全く賛同できません。このブログでも何度も述べていますが、「ガンは遺伝子変異による細胞の病気」であり、遺伝子の変異は増殖時のDNAの「コピーミス」によるものが大部分です。
つまりコピーミスは生活習慣などとは全く異なる次元で起きているものであり、生きている以上避けられないものと考えています。ガンが70%は予防できるなどとしていても、全く減少せずむしろ増加しているのは当然のような気がします。
私は長く生きていれば年を取るのと同じような、自然現象でガンは発生していると考えていますので、ガンになるのは単に運が良いか悪いかにかかっているのではないでしょうか。
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