ごっとさんのブログ

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コロナ禍とインフルエンザワクチン

2020-11-02 10:20:30 | 
毎年秋から冬にかけて流行する季節性インフルエンザは、特に子供や高齢者、免疫力の低下している人が気管支炎や肺炎、脳症などの合併症を起こしやすいことが知られています。

世界保健機構(WHO)の推計によると、世界では毎年インフルエンザでの死亡数が29万から65万人に達するとしています。

今年は新型コロナの流行により、インフルエンザの予防接種が例年以上に重要とされています。新型コロナとインフルエンザの同時流行や、それに伴う医療現場のひっ迫が懸念されるためです。

コロナのワクチンがいまだ開発中であることを考慮すると、各機関の潜在的な負担を少しでも減らす最善の方法が、ある程度は予防できるインフルエンザの予防接種が必要となるわけです。

私はインフルエンザワクチンに予防効果があるかについては、大いに疑問に思っています。このワクチンを毎年する理由として、このウイルスが非常に変異しやすいことが挙げられます。

米国疾病管理予防センター(CDC)は、世界中で変化し続けるインフルエンザの抗原変異株を常に監視しています。このデーターを利用してCDCは、シーズンが始まる数カ月前に流行する可能性の高いものをいくつか予測し、不活性化したA型・B型株の数種類を混ぜ合わせてワクチンを作るということになっています。

しかしウイルスの変異は当然ながら「突然変異」です。偶然に遺伝子の一部が変異することを予測するということは、競馬の「大穴」を予測するのと同じようなものだと思っています。これはどんなに優れたAIをもってしても、当たる確率は非常に低いでしょう。

10年ほど前大騒ぎした新型インフルエンザなどが出てきてしまうかもしれませんし、逆にあまり重要な変異が起こらなければ、多くの人がすでに持っている抗体で十分対処できるものです。

CDCによると、毎年おおむね40〜60%ほどの発症予防、または重症化予防があるとしています。それでも昨年アメリカでは、約50万人がインフルエンザで入院しており、34,000人が亡くなっています。

子供の63%、成人の45%が予防接種をしたとされていますが、それでもこれだけの重症者や死者が出ているのです。ちなみに日本では約3000人の人がインフルエンザで亡くなっています。

まだ大規模な臨床試験の結果は出ていませんが、心血管疾患を基礎疾患に持つ患者にインフルエンザワクチンを接種することで、新型コロナにおける重症化の予防効果が出ているようです。

これから日本でもインフルエンザワクチン接種の重要性が叫ばれると思いますが、特に害がなければやっておいても良いということになるのかもしれません。
それでも私は、インフルエンザのワクチン接種はしないつもりです。


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