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新型コロナを5類感染症に分類するという議論

2021-10-14 10:27:52 | 時事
現在新型コロナの新規感染者数が減少している時期ですので、良いタイミングと言えますが、これを5類感染症に分類しようとする議論も起きているようです。

この記事ではこの議論は、保健所や行政、入院病床の過度な負担から生まれた議論であって、コロナがインフルエンザ並みの軽症だというわけではないことを強調しています。

しかし5類に分類されれば、インフルエンザと同じになりますので、あまり強調する意味はないような気がします。まあ将来の扱いを今から考えておくというのは悪くはないと思っています。

感染症は1類から5類に分類されており、当初新型コロナは結核などと同じ、2類に分類されていました。その後感染症法が改正され、新たに設けた「新型インフルエンザ等感染症」に今年2月から分類されています。

この分類ですと外出自粛の要請や入院勧告ができ、入院も感染症指定医療機関である必要があり、負担は原則全額公費となっています。また保健所や行政は療養者への電話や入院調整などの業務がかなり負担になっているようです。

しかし最近出された軽症や中等症の患者は原則自宅療養するという措置や、神奈川県が行っている感染症指定病院以外への入院というのは、既にこの枠から外れつつあるのかもしれません。

現在はワクチン接種も国民の半数以上ですし、感染者数も収束の状況になっていますが、次の波の心配だけでなくこういった議論も必要な気がします。

私はこのブログにも書いていますように、もともと「ウイズコロナ」派であり、インフルエンザと同じように扱うべきという意見です。

一つの根拠として日本の年間死者数は120万人程度であり、新型コロナが問題となった1年半ぐらいで死者数が1万5000人程度というのは、それほど恐ろしい病気ではないという認識です。

ただし5類感染症にすると、保健所による入院勧告や感染者の追跡が無くなりますので、現在の感染力の強い変異ウイルスでは全体の感染者数は増えると考えられます。ワクチン接種がもっと進まないと、中等症や重症者も増える可能性があります。

また現在はすべて公費で賄っていますが、これが保険適用にはなるものの自費で払わなければいけなくなります。この検査費用(PCR、画像検査、血液検査など)と治療費はかなり高額となりそうです。経過措置として、治療費などは公費負担にすべきでしょう。

例えばレムデシビルは5日治療で約38万円の薬価となっており、多分抗体カクテル療法もかなり高価なものとなりそうです(一説によると31万円と言われています)。こういった点を考えると、5類感染症にして経済を回すことはまだ難しいと言わざるを得ません。

それでも国民のワクチン接種が進んでいるからには、こういった議論が始まることは必要ではないかと思っています


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