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オミクロン株感染は比較的軽度にとどまる可能性

2022-01-05 10:25:24 | 時事
コロナの感染者数は3日、月曜日であるにもかかわらず東京で100人を超え、国内感染者も782人と増加しています。

検査数が分かりませんが、通常少ない月曜日といっても年末年始で特殊な事情があるのかもしれません。

それでも感染力が強いといわれるオミクロン株の市中感染は確実に増加しており、今後拡大する可能性は高いような気もします。

このオミクロン株に関しては、重症患者や入院件数はそれほどは増えていないことが、一連の新たな研究結果で確認されつつあります。まだ一部の専門家ではありますが、オミクロン株の影響は懸念されていたほど深刻ではないと指摘しています。

カリフォルニア大学の免疫学者は、コロナウイルスは常にあり続けるだろうが、この変異株で多くの人が免疫を持つことでパンデミックが沈静化することを期待していると述べています。

オミクロン株は南アフリカ共和国で見つかってから1か月以上が経過しました。まだ状況が変化することは十分あると専門家は注意喚起していますが、最近のデータからは過去の変異株ほど重症化しないウイルスになった可能性を示唆しています。

南アフリカの研究結果では、オミクロン株が主導の感染第4波のなかで入院した患者は、デルタ株中心の第3波の入院患者よりも重症化リスクが73%小さいことを突き留めています。

オミクロン株は従来の変異株ほど肺を容易に感染させないことを示す研究も最近複数公表されています。

日本とアメリカのグループの研究報告によると、オミクロン株に感染させたハムスターとマウスは、過去の変異株との比較で肺の損傷がはるかに少なく、死に至るリスクは低いとしています。ゴールデンハムスターを使ったベルギーでの研究でも同様の結果を報告しています。

一方アメリカでは新型コロナによる入院患者が10万人を超えたというニュースもあります。アメリカでは昨年末の感染者数が50万人前後となっていますので、入院リスクが低いオミクロン株といってもこの程度の患者数となるのは当然のような気がします。

ただし入院患者の主となるのはワクチン未接種者で、成人では未接種の人が約8倍、12〜17歳で約10倍未接種の方が高くなっています。

こういった点では日本のワクチン接種率は高くなっていますので、それほど拡大しないかもしれませんが、日本の感染者数が海外と比較してなぜこんなに低いのかはワクチンだけでは説明できない気がします。

ここで年末年始休暇も明けますので、仕事も始まりPCR検査数も増加するでしょう。今後の推移を見る必要はありますが、オミクロン株が重症化リスクが少ないのであれば、新しいウイズコロナの時代の対応が必要となるでしょう。


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