ごっとさんのブログ

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書店ゼロの街 2割

2017-08-29 10:41:44 | 時事
書店が地域に1店舗もない書店ゼロの自治体が増加し、全国の自治体行政区の2割強を占めています。

本当に書店が知識や教養を養う文化拠点としての役割を果たしているのか、やや疑問のところもありますが、残していく必要はあるような気もします。私の住んでいる地域は学生街ですので、書店があるのは当然で大小合わせて4店舗ぐらいありますが、最近行ったことがありません。

現在全国の書店数は12,526店で2000年の21,654店から40%以上減少しているようです。こういった減少の理由は書店といえども大型化の波があり、中小書店は減少したものの大型店は増加しているようです。もちろん人口減や活字離れがあるほか、書店の売り上げの6割以上を占める雑誌の市場規模も10年前の6割に縮小しているためと言われています。

こういった書店減少は人口が減り続けている地方都市ではわかるのですが、首都圏などの大都市圏でも起きているようです。これは新聞の特集記事ですが、ここでは取り上げていませんが、各地の図書館の充実も本屋離れの一因ではないかと思っています。

私の住んでいる市には何カ所か図書館がありますが、中央図書館の蔵書数は非常にしっかりしており、新刊書から雑誌までそろっていました。しいて言えば漫画が少ないのが欠点だったかもしれません。私も子供が小さかったころは2週間に一度ぐらい図書館に行き、数冊の本とCDを借りてきていました。この辺りから図書館の運営方針?がより住民に密着する形に変わってきたような気がします。

私が子供のころ(半世紀も前ですが)、学校帰りになじみの本屋さんに行き色々立ち読みしたりすることが多かったような気がします。本屋のおじさんから面白そうな本や雑誌の情報を仕入れたりしていましたので、このころは本当に書店が文化の拠点としての役割を果たしていたような気がします。しかしこれは時間がゆっくり流れていた古き良き時代だからできたことのような気がします。

最近本屋にも図書館にも行かなくなったのは、やはりネットの影響と、本自体が電子書籍になったことが大きいと思います。蔵書としてとっておきたい本は、ネットから買ってしまうし、ちょっと読んでみたいなと思うとタブレットに電子版を落とすことがほとんどです。

現在は新刊書が出るとほぼ同時に電子化されていますので、通常の書籍であればタブレットで購入できます。これは一つには老眼が進み、文庫本などを電車の中などで読むのが難しくなったこともあります。タブレットもそれなりに重いのですが、重くかさ張る本を持たなくても良いという利点もあり、最近の読書はもっぱらタブレットになっています。

こういったことも書店減少につながっている気もしますが、やはり最近の書店は文化の拠点となっていないような気もします。

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