ごっとさんのブログ

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喫煙と交通死亡事故

2018-07-21 10:25:16 | 煙草
日常的にタバコを吸う人は吸わない人に比べ、交通事故で死亡するリスクが高いとする研究結果を東北大学が発表しました。

研究グループは茨城県の40歳以上の健康調査データを用いて、男性約3万3000人の喫煙習慣と交通死亡事故について調べました。その結果、1日20本以上タバコを吸う人は吸わない人に比べて交通事故で死亡する危険性が1.54倍に高まることが分かりました。

研究グループは、運転中にタバコを吸うことで事故につながっているケースが多いのではないかと分析しています。

私としてはついに喫煙と交通事故という因果関係がなさそうなところまで、喫煙の害を強調する研究が出てきてしまったかという感じです。もちろんこの研究はまじめなものであり、嫌煙権活動とは無関係なものであることは確かだと思います。

今回の結果を細かく見ていくと、この死亡事故に遭うリスクをタバコを吸わない人を1.00とすると、昔吸っていたがやめた人1.13、20本未満の喫煙者1.32、20本以上の喫煙者1.54となっています。

これは多くタバコを吸う人ほどリスクが高まるという結果になっていますが、おかしな点もいろいろありそうです。例えば昔吸っていたが今は止めている人は、吸わない人と完全に同じにならなければいけないはずです。

また交通事故での死亡という定義は、運転中の事故だけではなく歩行者や同乗者、さらに言えば電車や水上交通などの事故も入っていますので、喫煙との因果関係はより少なくなっているはずです。また喫煙本数と死亡事故リスクと関係があるとも思えません。

この結果を統計処理前に実数で示します。交通事故による死亡は、男性の非喫煙者では7,355人中31人、過去喫煙者では9,115人中46人、20本未満の喫煙者5,125人中29人、20本以上の喫煙者11,403人中62人となっています。

また女性非喫煙者では59,832人中127人でしたが、喫煙者群は約4,000人と人数が少ないこともあり誰も死亡しなかったため除外されています。この結果は男女合わせると全く違ってきそうです。

もともと喫煙と交通事故の関連を調べるのに、男女を分ける必要性もないような気がします。今回の研究は20年間の継続調査ということですが、都合のよい数値だけを取り上げているような気もします。

こういった研究結果を別に否定するわけではありませんが、こういった結果から運転中の喫煙を規制するといった変な動きにならないことを祈っています。この研究グループは、運転中の喫煙を規制すべきと述べていますが、そのためには運転中の死亡事故の件数などを正確に把握してからすべきことのような気がします。

まあ今回の研究は偶然の結果と見るのが正しいと思っています。

人類以外の生物の「ガン」

2018-07-20 10:44:32 | 自然
ガンは何度も書いていますように、細胞がコントロールされずに増殖を続け、組織内や他の組織へ浸潤したり、転移する悪性の腫瘍を指します。

最近無脊椎動物にもガンになるという論文が出ましたが、ここでは人間以外の生物のガンについて書いてみます。

世界的に人類の寿命が伸び、老化が進んでからも長生きするようになっています。日本人の場合、一生のうちガンにかかる確率が男性で62%、女性で46%、ガンで亡くなる確率が男性で25%、女性で16%といわれ、罹患率も死亡率も60歳前後から増加すると言われています。

こういったガンがある程度ランダムに起きるとすれば、身体が大きくて細胞の多い生物はガンになる確率は高くなると予想されます。しかし実際はゾウやクジラなどの大型生物は、小型の生物と比べてガンになる確率は高くないようです。

これを「ペトのパラドックス」と呼んでいますが、ガンと大型で長寿のゾウやクジラについて多くの研究がなされています。ガンにかかりにくいゾウが持つ特性を知ることで、ガン治療へ生かそうという試みです。

DNAが傷ついた場合、異常な細胞を増殖させないように、細胞のアポトーシス(自死作用)が促進されますが、それを司る遺伝子の一つにTP53があります。最近の研究によれば、人類が1コピーしか持っていないこのTP53という遺伝子を、ゾウは少なくとも20コピー持っていることが分かっています。

また200年以上の寿命があると考えられているホッキョククジラは、DNAを修復したり、脂肪の分裂周期や代謝調整に関する遺伝子を持っていることも分かってきました。

他の生物が、ガンをどうやって制圧し、ガンにならずにいる機能を持つようになったのかという研究が行われており、最近イギリスの研究グループが、人類を含む4000種以上の生物のガンについてのこれまでの研究をまとめる論文を発表しました。

この論文によれば、センザンコウやアリクイ、カモノハシなど一部の生物ではまだガンの報告はないのですが、哺乳類のほとんどの生物がガンにかかり、鳥類、爬虫類、両生類といった哺乳類以外の脊椎動物、さらにヒドラのような無脊椎動物もガンにかかることが報告されているようです。

サルの仲間で多いのは大腸ガン、リンパ腫で、乳ガンや肺ガン、脳腫瘍は少ないとしています。捕獲飼育されているサルでは、大腸ガンやメスの生殖器のガン等が目立つようになることが示差的と研究者は指摘しています。

蝙蝠(コウモリ)の仲間は体重の割に寿命が長い生物で、最高齢では41歳という記録があります。蝙蝠は抗ガン的な機能を持つとされ、ある種の蝙蝠はガンの抑制遺伝子のコピーを50~60も持っているようです。

こういった他の生物は観察する個体数が少ないため、なかなか人間との比較は難しいのですが、ゾウやクジラなどは明らかに少ないようで、こういった研究は面白い結果が出そうな気もします。

大人のティーパーティー

2018-07-19 10:23:29 | 音楽
かなり昔書きましたが、私はマリンバをかみさんはアルトサックスを近くの音楽教室で習っています。

この音楽教室はある楽器店が主催しているのですが、この近辺で20の教室を持つ大きなものです。この発表会を毎年この時期に開催しており、7月8日から毎週日曜祝日に8月19日まで行うというかなり規模の大きなものです。

これは「大人ティーパーティー」という名前のように子供の練習生は参加せず、楽器店のホールに机といすがありクッキーを食べお茶を飲みながら皆の演奏を聞くというアットホームな演奏会です。

先日かみさんの発表会がありましたが、これはバックにドラム、ベース、ピアノがつくほとんどがジャズの曲の演奏となります。私もこれを聞きに行きましたが、本来の目的は終わった後同じ先生に習っている人たちが打ち上げとして飲みに行きますので、それが目的のようなものです。

この発表会も今年が27回となっていましたので、ずいぶん長く続いているようです。かみさんも今年で6回目ぐらいになりますので、年に1回会うだけの人たちですが私も顔なじみになってきました。

今回は出演者全員で演奏するセッションがあり、かみさんも最後のレッスンの日に楽譜をもらってきました。私も知らない曲でしたが、今のネットでは曲名を入れ検索すると色々なバンドの演奏を聞くことができ、かみさんもそれを元に練習していました。

昨年までは午前中からかみさんと一緒に行き、リハーサルまで付き合っていました。このバックの人たちとは当日初めて合わせるので、リハーサルが必要となります。これを聞いているのもなかなか面白いのですが、今回はセッションのリハーサルその他があるため、演奏会の3時間以上前に行くというので私は演奏会開始の少し前に出かけました。

私が開始20分前ぐらいに会場に着くと前の道路でかみさんがうろうろしていました。今回はかみさんの大学時代からの友人のKさんが来ることになっていたのですが、場所が見つからずうろうろしているらしいとのことでした。それでもスマフォで連絡を取りながら開始少し前に無事来ることができました。

演奏会はピアノトリオから始まりましたが、すばらしい演奏とは言えないものの皆さんそれなりに頑張っていました。サックス仲間のOさんがギターを始めたということで、その演奏などもありましたが私はもっぱら写真撮影をしていました。

かみさんの演奏もやはりバックがつくことにより、家で練習しているよりは良い演奏ができたような気がします。出演者の20人ぐらいがそろって演奏するセッションは、さすがにこれだけの楽器が集まると迫力のあるものでした。

最後に先生方の演奏がありましたが、やはりほぼプロのような人たちですので、じっくり聞けるすばらしい演奏となっていました。終了後打ち上げに参加するつもりでいましたが、ちょっとした手違いで違う店に行ってしまい、Kさんと3人でいろいろ話をしながら飲んできました。

血液型と健康の話し

2018-07-18 10:04:06 | 自然
血液型には4種ありますが、よく血液型と性質などと言うことを言いますが、若干合っているようなところはありそうですが、私はあまり信じていません。

血液型と免疫の話が出ていましたが、血液型というのは血液細胞の表面抗原の差で決まってきますので、免疫と関係があるのかもしれません。ここでは生まれながらにして免疫力には、血液型による差があり、免疫学的に一番病気に強いのはO型ですというところから始まっています。

人間ドックを受けた成人5000人の血液から、白血球の一種であるリンパ球の割合を調べたところ、O型が39%と全血液型の中で最多でした。ついでB型が37%、A型が36%、AB型が34%という結果でした。免疫物質であり、ウイルスや細菌と闘う抗体は、リンパ球から作られます。リンパ球が多いということは、抗体が良く生産されていることを意味しているようです。

なぜこれが血液型と関連するかというと、O型の人は血漿中で抗A抗体と抗B抗体を絶えず作り続けているようです。逆にAB型はこの2種の抗体を全く作っていないため、AB型の免疫力はほかの血液型より低いといえるようです。

人類の歴史は細菌やウイルス、寄生虫といった病原体との戦いの歴史でもあり、この中で血液型物質が作られてきたようです。この血液型物質は人間に特異的なものではなく、他の動物や植物にも存在しています。

これは腸内細菌にもA型物質やB型物質を持つものが存在し面白い実験が行われました。B型物質を持つサルモネラ菌を、人間の各血液型の結晶に混ぜ、菌の増殖を調べました。その結果、サルモネラ菌はA型とO型の血漿ではあまり増殖せず、B型とAB型の血漿では大幅に増殖しました。

これはA型とO型の血漿には抗B抗体があるために、B型のサルモネラ菌に対して働き菌の増殖は阻止されたようです。感染症の中には、民族の血液型構成に影響を与えたものまであると言います。

インドのベンガル地方で発生したコレラがその例で、B型の人はコレラのへの抵抗性があり、O型の人は重症化しやすかったようです。その結果これらが大流行したインドやパキスタン、アフガニスタンなどでは、コレラによってO型の人口が減りB型の割合が増えたとされています。

またマラリアはO型に抵抗性があり、マラリア流行地帯ではO型の人の比率が非常に高くなっているようです。

私の血液型はO型ですが、あまり血液型など気にしたことがありませんでしたが、こうしてみるといろいろ面白い現象はたくさんあるようです。しかし特に気にする必要はなく、こんなこともあるのかといった程度で済ませて問題はなさそうです。

ウインブルドンテニス決着

2018-07-17 09:48:20 | テニス
先週からのウインブルドン(グランドスラム・芝コート)は錦織が初めてのベスト8進出を果たしたことまで書きました。

今大会の特徴は20代前半の若手がベスト8に1人も残りませんでした。なかなか世代交代も難しいものです。

さて錦織の準々決勝は元王者ジョコビッチとの対戦となりました。ここまでジョコビッチには12連敗していますので、何とかここで一矢を報いてもらいたいし、そろそろそういった力も出てきていることを期待していました。

1セットは錦織のどこが悪いというわけではないのですが、じわじわ押し込まれる感じで3-6で取られてしまいました。ところが2セットになりやっと錦織がギアを上げたのかよいショットが決まり始めました。ジョコビッチの強さはどこに打っても厳しく返す鉄壁の守りですが、錦織のショットがそれを上回りだしたのです。これを6-3で取りましたので大いに期待しました。

運命の3セットになると明らかにジョコビッチの球が速くなってきました。本当に激しく高速の打ち合いとなりましたが、ややジョコビッチが上回っていたようです。このセットを2-6で取られると、4セットも流れが変わらず2-6で取られ敗退しました。

この準々決勝は錦織世代のラオニッチもイズナーに敗れましたので、なんと準決勝進出の4名はすべて30歳以上という、数年前の大会のようなメンバーとなりました。ここで波乱が起き芝の王者の第1シードのフェデラーがフルセットのロングゲームの末アンダーソンに敗れしまいました。

この準決勝のイズナー-アンダーソン戦がすごい戦いとなりました。両者ともに長身のビッグサーバーという、似たようなタイプの戦いで毎セットタイブレークになり2:2でファイナルセットに突入しました。

ウインブルドンのルールはファイナルセットは6-6になってもタイブレークは行わず、2ゲーム差がつくまで続けることになっています。これをロングゲームと呼んでいますが、2人の戦いはずっとキープが続き、なんと50ゲームまで行き26-24でアンダーソンが6時間半のゲームを制しました。

このため事実上の決勝戦と思っていたジョコビッチ-ナダル戦は、ジョコビッチが2:1とリードした時点で次の日に順延となりました。この試合も本当に接戦でどちらが勝つかわからない展開でしたが4セットをナダルが取りファイナルセットにもつれ込み、しかもロングゲームとなりましたが、10-8でジョコビッチが勝利しました。

決勝戦のジョコビッチ-アンダーソン戦は最初からジョコビッチ有利で進みました。やはりアンダーソンは疲れがあったのかもしれませんが、常にジョコビッチに主導権を握られ6-2,6-2、7-6のストレートでジョコビッチが優勝しました。

すでにレジェンドと呼んでもよさそうなジョコ、ナダル、フェデラーをいつだれが破るのか、テニスもなかなか難しいものです。