SIDEWALK TALK

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この素晴らしい中津の夜

2008-01-27 15:02:51 | 佐野元春
Tour2008僕の街に、佐野元春がやってきた。
僕の街に、The Hobo King Band がやってきた。
僕の街に、TT Sisters がやってきた。
夢のような時が流れた。


最近の佐野さんを突き動かしているものは、
音楽を通して世代を超える何ごとかを見つけたい
という想いなのだろう。
この夜も、佐野さんの叫びにも似た願いが、
僕らの心に突き刺さった。


オープニング曲は、100人の元春リアルファンがいても、
ぜったい予想できないナンバー。
そもそも、ライヴで演ったことあるのだろうか?
僕は知らない。


この日、佐野さんの出で立ちは、
まるでUKの名門大学の教授を思わせるファッション。
シルヴァー・フォックスの髪によく似合っていた。
そう、知性的(Sweet Soul)ではあるが、
だからといって、そのアグレッシヴな演奏(Blue Beat)が
損なわれることは決してない。
それどころかヴォーカルの調子は、
ここ数年で1番のコンディションじゃないだろうか。


セットリストは、80年代中心。
Rock & Roll Night Tour 並のラインアップ。
オールドファンには、垂涎のセットリストだ。
あえてスローナンバーを封印し、
高齢化したファンに座ることを許さない。
オーディエンスを煽りに煽り、さらなる高みへ押し上げる。


佐野元春 & The Hobo King Band ほどのライヴ・アクトなら、
当然、名演は他に幾らでもあるにちがいない。
それでも、中津の夜はサイコーだった
と声を大にして叫びたい。
身贔屓な感想だということは充分承知しているけど、
今は昨夜の余韻に浸っていたい。


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