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重力の井戸の底で

2012-06-14 11:10:54 | アニメ・コミック・ゲーム
「いい大人が...」と揶揄されそうだけど、
最近、小説版「機動戦士ガンダム UC」を読んでいる。
作者(執筆者というべきか?)は、あの福井晴敏氏である。


機動戦士ガンダムUC(6)  重力の井戸の底で 機動戦士ガンダムUC(6) 重力の井戸の底で

 福井 晴敏
 価格:¥ 620(税込)
 発売日:2010-09-30



文庫本1冊のヴォリュームは大したことないが、
それでも全10巻という長編で、読み応えがある。
ファーストの世界観を正統に受け継いでいる、巨大なサーガでもある。
現在、第6巻「重力の井戸の底で」を読み終えたところだ。


話が飛躍するようだけど、
今般、政府は大飯原発の再稼働を決めた。
僕は、別に脱原発原理主義者ではないし、
原発の必要性も条件付きながら容認している。
けれど、今回の再稼働には首をかしげてしまう。


ガンダム UC では、「ラプラスの箱」が物語の鍵を握っている。
その正体は現時点で僕にはわからないが、
この箱が開かれると世界が一変するほどのインパクトがあるという。
だから既得権益社会の人びと、
つまり政府や財界はラプラスの箱の封印に躍起になっている。


民主党政権は、総理も担当大臣の細野環境相も、
ついこの前まで脱原発を標榜していた。
橋下大阪市長も、再稼働には断固反対だった。
それが.....だ。


あれだけの惨事を目の当たりにしておいて、
福島事故の原因解明も新しい安全基準もなおざりにして再稼働するのは狂気の沙汰だ。
この国にも、「ラプラスの箱」のようなものがあるんだろうか?
今回の再稼働を決めた政府や財界、
僕には、シャアが言うところの「重力に魂を引かれた人たち」に思えてならない。