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狂想は亡国の調べ

2013-07-06 15:04:44 | デジタル・インターネット
Vote_buttonこの参院選からネットによる選挙活動が解禁されて、
すでに公示から数日が過ぎた。
政治家のセンセイたちはネット解禁にやたらビビってた風だが、
いざ始まってみるとなんてことはない。


僕がみる限り、ネット上での政策論争などは皆無に等しい。
今から駅前で辻立ちするとか、
〇〇候補の応援演説に新潟に来てますとか、
遊説中に雨が降り出したとか、
差し入れにお団子をいただきましたとか、
これじゃまるで小学生の絵日記レベル。
もっともネット選挙に関する法律自体、相当な矛盾と無理を孕んでいる。


僕は若いころ、世の中のしがらみで、
国政選挙や県議選などの選挙活動をまがいなりにも手伝ったことがある。
ひと昔前の選挙でやることといえば、後援会カードの収集、早朝もしくは夜のポスティング、
違法ギリギリのポスター貼りやローラー作戦、個人演説会の看板立てなどの設営、
電話作戦、候補者の名前を連呼するだけの選挙カーへの乗車、
などといった挙げるのもおぞましいような行為ばかりである。


こういった選挙活動の意義や問題点は、わざわざ書き連ねる必要もないほど、
民主主義の理想とは乖離している。
お座なりな辻立ちなどではなく、候補者の政策をしっかりときく機会や、
候補者同士がお互いの政策について意見交換や議論する場の必要性をつねづね感じていたのは、
決して僕だけではないと思う。


ネットによる選挙活動によって多少はマシになるかと思っていたが、
今のところ目を見張るようなムーヴメントは起きていない。
ひと昔前のあの不毛な選挙運動を、場所をネット上に替えてなぞっているだけな気がする。
国民を置き去りにした狂想、空回りのフィーバー、
そんなネット選挙で終わって欲しくない。


僕自身も悟ったような顔して批判ばかりしてるんじゃなく、
無関心が一番の悪だと自分に言いきかせて、
自分の1票を慎重に投じなければと思う。
とは言え、もう結果はみえてる気がするんだよな。


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