SIDEWALK TALK

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COYOTE Live House Tour

2009-07-16 17:53:57 | 佐野元春
Drumlogosこんなことをいうと巨人に対して失礼なのだが、
佐野元春というミュージシャンは、風変わりな人なんだろう。


新作アルバムをリリースして2年ほど経って、
ようやくその作品をフィーチャーしたツアーをおこなっている。
しかもその『 COYOTE 』アルバムは、
佐野さんのシンガー・ソングライターとしてのひとつの到達点といっていいほど
完成度が高く、商業的にも成功を収めたのにだ。


結局、すぐれた音楽や文学、絵画には、説明しがたい香気がある。
鑑賞している者を精神の高みへ誘ってくれるだけでなく、官能的でさえある。
高い意味での「ぬめり」といっていい。


誰もがそれを植物であるか合成樹脂製であるかを見わけるのに、
ちょっとさわってみる。
ぬめりを感じて生物であることにハッとするように、
すぐれた芸術作品であるか否かを見るのは、この操作だけでいい。
音楽においては、生の演奏を聴くとがこれに当たる。


佐野さんの作品は、僕はティーンのころから1曲のこらず聴いてきた。
歴代のツアーにも数多く参加した。
上記の点で、つねに稀有な名作の密度と香気を感じてきたのだけど、
今回の COYOTE Live House Tour においてそのことが圧倒的だった。


素晴らしいライヴ・パフォーマンスを見せてもらったお礼を、
まず佐野さんとその若いバンドにいわなければならない。

ゆかたざらい

2009-07-13 11:20:43 | まち歩き
Yukatazarai僕自身はからっきしできないんだけど、
縁あって、長唄のお師匠さんと懇意にお付き合いをさせていただいている。
きのう、「ゆかたざらい」という
おさらい会的な内輪の発表会があり、小倉@北九州へ。


今舞台のトピックは、
ボーイスカウトの太朗くん(高3)&アレックスくん(アメリカ人)の初舞台。
「小鍛治」という演目を演奏したんだけど、唄の内容は聞き取れなかった。
おそらく、能楽の「小鍛治」と同じ内容なんでしょう。


内輪の会とはいえ、高3と外国人のコンビということで注目が集まっていた。
ご祝儀相場だろうけど、拍手もひときわ大きかった。


何にしても、一芸に秀でてるってことは素晴らしい。
長唄(三味線)の他に、
太朗くんは学業優秀な上、ボーイスカウトの最高峰「富士賞」を獲得してるし、
アレックスくんは流暢な日本語はもちろん、茶道まで嗜む。


僕なんて、ひとに見せられる芸なんて皆無だ。
僕にできることは、お師匠さんと盃を酌み交わすことだけ。
まっ、これはこれで楽しいんですが…。


梅雨雑感

2009-07-11 15:28:00 | 悩み
Teruterubozu【 It's Raining 】

桐箱屋にとって、雨、とりわけ梅雨時は天敵。
桐材の変色やら、ボンドの接着速度の低下など、
いいことはない。
けれど、できることと言えば、てるてる坊主でも吊して、
梅雨明けを願うことくらしかできない。


イタリアの格言で、
「明日の天気は変えられないが、明日の政治は変えられる」
というのがある。
「政治」を「仕事」or「自分」に置き換えて、自らに喝を入れなきゃ。


「喝」といえば、以前、この語源についての文章を読んだことがある。
禅宗では、励ましたり、叱ったり、気合いを入れたりするときに
「カァーーッツ!」と叫ぶ。
本場中国では「カツ」という発音ではなく、
喉を鳴らすというか、痰を切るような音だと書いてたような?
意味はおぼえてません。


明日の都議会選のことで、メディアと永田町が大騒ぎしている。
東京の議会がどうなろうと、九州人の僕には関係ない。
けど、東京を一地方と言い切ってしまう、あの先生たちの神経はいかがなものか?


どっちに転ぼうが、明日の政治が変わることを誰もが望んでいる。


【 This Night 】

今夜は、愉行会(ゆこうかい)という飲み会がある。
これは毎月11日、あるカルト的団体の OB が集う飲み会で、
要するに、非常に濃い人たちばかりで酒を酌み交わすサロンだ。


数年前、この会の幹事役を拝命したことがあるけど、
200名超のメンバーに案内をだしても、10件ほどしか返信をもらえない。
どうやってお店を予約すれば?と、途方に暮れたこともしばしばだった。
しかも当日は、ドタキャンじゃなくて、ドタ来るのオンパレード。


今夜、久しぶりに参加するんだけど、今も幹事団は大変なんだろうな。
暑苦しい梅雨の夜、暑苦しい先輩たちとのお酒が楽しみだ。

118/78mmHg

2009-07-08 17:57:00 | まちづくり
Sphygmomanometer何やかんやで、週に1度は商工会議所を訪れる。
若造だから、早めにいってスタンバってる。


会議所の入り口横の待合スペースに血圧計が置いてあって、
僕自身の健康チェックと先輩待ちの手持ちぶさたも相まって、
いつも血圧をチェックしてます。

【 118/78mmHg 】

良好ですね。
けど、タネを明かせば、僕は血圧降下剤を服用してる。


もう止めてもいいかなと思い、
絶対に頭の上がらない主治医 -JC の先輩でもあり、ボーイスカウトの団委員長でもある- に
相談したことがある。


オマエがのんでる薬は、血圧の他に、糖尿、腎臓、認知症の予防にも
効果があるという症例がでてるから、サプリと思って続けなさい。

という限りなく命令にちかいアドバイス。


認知症にも効くって、どういうことなんでしょうね?


南部自由市場

2009-07-06 17:33:00 | まちづくり
Nanbujiyuichiba南部校区は中津城を中心としたエリアで、
かつては中津のハートランドだった。


この付近は、
お城や福沢諭吉旧居などの歴史的建造物が点在していて、
図書館や歴史資料館などの文化施設も充実、
駅や商店街にも近く、
中津祇園というこの地域を代表する伝統のお祭りまでもある、
古の城下町を偲ばせる閑静な住宅街だ。


この南部校区の人口が減っていて、
ここ数年、南部小学校の新1年生はわずか10名前後だという。
これじゃ、山の分校だ。


この南部校区を再生しようと、
地域の人たちが「ひまわり隊」というのを組織して立ち上がった。
昨年来、いろんな実験的な施策を講じてるんだけど、
今回、その一環で、南部自由市場というイベントがあった。


僕が所属してる NPO も南部再生にわずかに関わってるし、
この南部自由市場にブースも出店するってことで、応援に出かけた。

「!」

思ってたより、賑わってる。
大成功っていっていいんじゃないかな。


僕もいろいろ買った。

まず後輩の酒屋さんで生ビールを注文して、つまみに黒豚の炭火焼きとたこ焼き。
さらに生ビールをおかわりして、イカのピリ辛揚げを追加。
食後、NPO のブースにいき、
焼きじゃが(国東のポテチ)、いさご(豊後高田のお菓子)、柚子胡椒、アジの一夜干し、
くろめと海苔の佃煮、かぼす塩、ハチミツを購入(させられた)。
その間、ワイフは手編みの麻製エコバッグとトルコキキョウをゲット。
その他、知り合い関係で、
粕漬け、天ぷら(薩摩揚げ系です)、ざる豆腐なども購入。


何だかんだで、1万円ほど!
けっこう使ったなぁ。
けど、これくらいの消費がないと、出店してる人もうま味がない。


この南部自由市場は、いい起爆剤になると思う。
あとは、お城問題をどうかしなきゃな。


休日振替

2009-07-04 14:37:46 | 悩み
Time_recorderこの不況のさなか、ありがたいことなんだけど、
このままだと -いや、どんな手を打っても- 急な受注で納期に間に合わない。
Fax や E-mail は確かに便利なんだけど、
こちらの状況も聞かずに、ある意味、一方的に数量と納期を決められてしまう。


これまた、ありがたいことなんだけど、
弊社は簡単にお断りすることができない。
弊社ができないからといって他社にオーダーしても、
いきなり同じスペック・同じ材質・同じ仕様でオリジナルの桐箱を作製することができないからだ。
もちろん逆も然りで、弊社も簡単に他社桐箱と同様品を作製することができないのだが…。


だから、無理でも何でもやれるだけやるしかない!
どうやら来週がヤマだ。
来週土曜日は休みだったけど、急きょ、8月の休業日と振り替えて出勤日にした。
社員の皆さん、勝手いってスイマセン。


【 追而書 】

こないだ、カーラジオから ARB の「 TOKYO OUTSIDER 」が流れてきた。
僕は不良(っぽい?)ロックは苦手だから、ARB の作品は1つももってない。
けど、この曲は好きだった。


石橋凌のヴォーカルの特徴でもある反社会的なシャウトが冴えてるし、
性急なビートに押し込められた鬱屈したメッセージにも共感できる。
シンプルに、OUTSIDER って単語が ARB っぽくてステキだ。


僕の印象として、ARB はワークソングや反体制ソングのスペシャリストって感じだけど、
持ち歌にラヴソングはあるんだろうか?
そもそも ARB って何の略なんだろう?
Anti-establishment Rock Band (反体制ロックバンド)?ちがうか!


夢遊病

2009-07-03 23:50:00 | スポーツ
Bedroom寝ぼけてたのか? ドロドロに酔っぱらってたのか?
おそらく両方だと思うけど、
昨夜、僕は夢遊病患者だった(らしい)。


昨夜は、長唄のお師匠さんと会食。
先生は酒豪で、つられて痛飲。
帰宅後、まだ野球中継をやってて、しかもジャイアンツが勝ってたから、
ひとりキッチンで TV を観ながら、また痛飲。


翌朝、PC がダイニングテーブルの上にあったことから察すると、
試合後も飲みながら、PC をいじくってたんでしょう。
いつ寝たか、おぼえてない。


そして夜中、
ベッドルームを抜け出し、トイレに行き、リビングを徘徊していた(らしい)。
「10」はいいけど、「11」はダメ。
「15」だったら、ギリギリ OK!
と支離滅裂なことをいって、リビングとトイレを何度も行ったり来たりした(らしい)。
お酒ってコワイですね (-_-;)


きょう、7月最初の FM の放送日でした。
7月のエンディング曲は「 Rainbow In My Soul 」に。


「誰の心にも、希望という名の虹が架かっている」
という本来のメッセージにくわえて、
「早く梅雨明けしてくれ」
という願いを込めて!


この国のリーダー

2009-07-02 22:09:00 | ニュース
Potterきょう、長年お世話になっている萩焼の先生を社用で訪れた。
日本伝統工芸展に何度も入選されている確かな実力をお備えになりつつも、
隠者の草庵のような仕事場で、世間の喧噪から一線を画して作陶されている。


こんな温厚な方がおられるのか思うほど穏やかな先生で、
知己をいただいて20年以上になるけど、
先生から他者の批判や悪口を聞いたことはなく、それどころか語気を荒げたことさえ記憶にない。


そんな先生が、今のわが国の首相について憤慨しておられた。
というよりも、嘆いておられたといった方が正確だろうか?


僕はそんな先生のお姿を拝見したのは初めてだったので驚いたが、
お話を聞いているうちに、先生の悲憤の原因が多少なりとも理解できた気がした。
詳細は省くが、先生の悲憤はメディアに煽られた小人のそれではなく、
今の日本人が失いつつある、公憤や義憤といった種類のものだった。


   得意気な顔した
   この国のリーダー
   シナリオのチェックに忙しい
   ユーモアもない
   真実もない
   フェイクしたスマイルはとても淋しい
   フェイクしたスタイルはとても淋しい


僕は政治に憤りを覚えるたびに、
このブログで何回も、「 99 Blues 」のこのリリックを引用してきた。
今回も自分の想いを代弁するために使ったが、
この国のリーダーがチェックしているシナリオ自体に過ちがあるように思えてならない。


この国のリーダーが言うところの、
「然るべきとき」とは?
「然るべき方」とは?
And I am at a loss...


   いつも本当に欲しいものが
   手に入れられない
   あいかわらず今夜も
   口ずさむのさ
   99 Blues