今日は、なんとなくとりとめもなく、何を今さら、というような話です。
普段、あれこれのテキストを読み、それらからいわば思考の栄養を吸収して、やっとのことで何か自分の頭で考えている、あるいは考えているつもりになっています。ときどき、その繰り返しがどうしようもなく虚しくなることがあります。こんなことを続けていったい何になるんだろうか、と。
あるテーマに関して関連書目をいくらか系統的に読み、これまで問題にされてきたことを検討して、今まで見逃されてきたこと、取り上げ方が不十分であったこと、あるいは、扱い方が不適切であったことなどを見出し、それについて考察し、なにか一つ新しい見方をその根拠とともに提示できれば、一応研究発表の形にはなるかもしれません。
しかし、自分がほんとうに考え抜くべきことはほかにある、そこから逸れてばかりいる、と思わずにはいられないのです。