どれくらいぶりだろうか、本当に久々に、気まぐれにデヴィッド・ボウイーの「Low(ロウ)」を掛けたら、つい聞き入ってしまった。
元々、Brian EnoもDavid Bowieも、兄から、1981年、中学3年生の頃、受験勉強を手伝ってもらう最中、教えてもらい、レコードを借りたのが発端だった。
当時、テクノに陶酔した私はその興味からTangerine Dreamやピーターバウマンなど、クロスオーバーイレブンの力もあって、ヨーロッパの奥深い世界に入っていった。
そんな中、神秘的な幻想の世界は、ボウイーの「Heroes」「Low」のB面で展開していたEnoとの世界だった。ヨーロッパ的な世界としてすんなり自分にはなじんだ。
「ロック」という言葉には未だに違和感があり、未だに好きになれないカテゴリーである。私は、アフターロック、アフターパンクのニンゲン。
ジョン・ライドン曰く「ロックでなければ何でもイイ」というコトバ通り、古臭い「ロック」をぶっ壊し解体していく作業に、自分の陶酔出来る音楽を見出していた。それが自分にとってのテクノであり、NewWaveであった。
ボウイーの「ロック」的な面は当時余り好きになれなかったが、このB面には、「ロック」には無い世界が広がっていた。
そこへ導いたのは当然Enoの方であろうが・・。
ベルリンの今は無き、国境にたったハンザ・スタジオでの緊張感が伝わってくる。
寒い国の寒さが伝わってくる。そこが好きだ。「嘆きの壁」という曲まである。
この「Low」で一番好きな曲は、B-2の「ArtDecade(アートの時代)」という曲。
多くのヒトに影響を与えたのはB-1の「ワルシャワの幻想」であろう。当然私も好きだが、聞きすぎた嫌いがあり、どちらかといえば「アートの時代」。音数も抑揚も少ないのに、すかすかした音から人々の叫びや哀しみが、そして情感がにじみ出てくるこの曲が好きだ。
「ワルシャワの幻想」は様々なヒトが影響を受けたEnoの名作である。BowieとEnoが2人でパチンパチンと指を鳴らす音をまず録り、そこから無作為に抽出・切り取ったテープをループし、それでテンポを決め、コードを入れていったというEno特有の実験的なつくり方の曲。
「ワルシャワ」はJoyDivisionの前身のバンド名だが、それはこの曲に由来しているというエピソードもある。
Ymoの「テクノデリック」に入っている教授の名曲「エピローグ」には、この「ワルシャワ」の影響が感じられる。(ちなみに「プロローグ」はEnoの「MusicForFilms」に入っている「スパロウフォール」という曲の旋律そのままである)
また、この「エピローグ」の影響がモロに出たのがVisageの「Wispers」であると私は思っている。Ymoの大ファンだったスティーブ・ストレンジのことだから、きっとそうに違いない。
Japanであれば「孤独な影」に入っている「BurningBridges」にその影響を読み取れるし、NewWaveの7分近いメロディアスなインストというカテゴリーの見本として「ワルシャワ」はあったような気がする。
外はセミの鳴く夏というのに、気分は冬になってしまっていた私だった。
元々、Brian EnoもDavid Bowieも、兄から、1981年、中学3年生の頃、受験勉強を手伝ってもらう最中、教えてもらい、レコードを借りたのが発端だった。
当時、テクノに陶酔した私はその興味からTangerine Dreamやピーターバウマンなど、クロスオーバーイレブンの力もあって、ヨーロッパの奥深い世界に入っていった。
そんな中、神秘的な幻想の世界は、ボウイーの「Heroes」「Low」のB面で展開していたEnoとの世界だった。ヨーロッパ的な世界としてすんなり自分にはなじんだ。
「ロック」という言葉には未だに違和感があり、未だに好きになれないカテゴリーである。私は、アフターロック、アフターパンクのニンゲン。
ジョン・ライドン曰く「ロックでなければ何でもイイ」というコトバ通り、古臭い「ロック」をぶっ壊し解体していく作業に、自分の陶酔出来る音楽を見出していた。それが自分にとってのテクノであり、NewWaveであった。
ボウイーの「ロック」的な面は当時余り好きになれなかったが、このB面には、「ロック」には無い世界が広がっていた。
そこへ導いたのは当然Enoの方であろうが・・。
ベルリンの今は無き、国境にたったハンザ・スタジオでの緊張感が伝わってくる。
寒い国の寒さが伝わってくる。そこが好きだ。「嘆きの壁」という曲まである。
この「Low」で一番好きな曲は、B-2の「ArtDecade(アートの時代)」という曲。
多くのヒトに影響を与えたのはB-1の「ワルシャワの幻想」であろう。当然私も好きだが、聞きすぎた嫌いがあり、どちらかといえば「アートの時代」。音数も抑揚も少ないのに、すかすかした音から人々の叫びや哀しみが、そして情感がにじみ出てくるこの曲が好きだ。
「ワルシャワの幻想」は様々なヒトが影響を受けたEnoの名作である。BowieとEnoが2人でパチンパチンと指を鳴らす音をまず録り、そこから無作為に抽出・切り取ったテープをループし、それでテンポを決め、コードを入れていったというEno特有の実験的なつくり方の曲。
「ワルシャワ」はJoyDivisionの前身のバンド名だが、それはこの曲に由来しているというエピソードもある。
Ymoの「テクノデリック」に入っている教授の名曲「エピローグ」には、この「ワルシャワ」の影響が感じられる。(ちなみに「プロローグ」はEnoの「MusicForFilms」に入っている「スパロウフォール」という曲の旋律そのままである)
また、この「エピローグ」の影響がモロに出たのがVisageの「Wispers」であると私は思っている。Ymoの大ファンだったスティーブ・ストレンジのことだから、きっとそうに違いない。
Japanであれば「孤独な影」に入っている「BurningBridges」にその影響を読み取れるし、NewWaveの7分近いメロディアスなインストというカテゴリーの見本として「ワルシャワ」はあったような気がする。
外はセミの鳴く夏というのに、気分は冬になってしまっていた私だった。