【かたちんば音楽ニュース】
イギリスのリサーチ・サイトOnePoll.comが実施した「史上最もイラつく曲」の一般投票の結果が発表された。
第1位に輝いたのは、05年に世界11カ国でナンバーワンを獲得する大ヒットとなったジェイムス・ブラントの「You're Beautiful(ユア・ビューティフル)」。第2位は、CMから登場した人気アニメ・キャラクター、クレイジー・フロッグが歌う映画「ビバリーヒルズ・コップ」の主題歌「アクセルF」。第3位は、美形3兄弟ハンソンの97年のデビュー曲「きらめき☆MMMBOP」だった。その他、セリーヌ・ディオンが歌う映画「タイタニック」のテーマ曲「My Heart Will Go On(マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン)」や、現在ヒット中のミーカの「Grace Kelly(グレース・ケリー)」などもトップテン内に入った。
同サイトのリサーチャーは、「ジェイムス・ブラントが選ばれたことは驚きだった。あまりにヒットし過ぎると、どんな曲であろうと聴衆にとっては“イラつく”曲になるようだ」と語っている。
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ヒットした曲が、あちらこちら行く場所行く場所でかかり、嫌気がさして、嫌いになる、ということはよくあることだ。
しかし、こういう現象が日本で発生したのは、1980年以降のことである。
いわゆる「BGM」というものが、この世の中に「騒音」として流れ出したのが、1980年のこと。
まあ、YMOの「ライディーン」も、1980年そんな状況で流れていたわけで・・。
それを自分から揶揄して、細野さんは「BGM」という皮肉なタイトルのアルバムを製作したわけだが・・・。
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ニュースの中で知っている曲は、セリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」くらいだ。
だが、この曲は、ヒットしすぎたからこうなったものの・・・・セリーヌ・ディオン自体は、素晴らしいシンガーであるので、自分は、そこまでは思わない。
では、自分にとって「イラつく曲」というのはなんだろう?
●90年代以降のサザン・オールスターズ・スターズは全部「イラつく」。
●ユーミンも、荒井由美以外は、全部同様。
・・・というか「イラつく」というより「むかつく」!
・・・他にもあると思うが、要は、自分の嫌いなのは、素晴らしいミュージシャンであったのが、カネと「音楽産業」という狭い内に閉じた世界にあぐらをかいて、その「音楽産業」と二人三脚で、ひたすら私腹を肥やし続けるために,「産業音楽」を排出し続け、生き続ける「エセ・ミュージシャン」である。
一方、ヒットを続けながらも、いつも正直に、音楽を追求し続ける山下達郎のような、本当に素晴らしい、優れたミュージシャンもいるのだが・・・。