今日も、細野さんの「源氏物語」(1988)を聴いている。
このアルバムは、細野さんの中では、80年代、多くのCM曲作りでつちかったものを使い、アンビエントな流れの中で作ったものである。
この後、1989年に、ラジオドラマ「マージナル」というものの音楽を、細野さんはやることになるが、その音楽は、また「源氏物語」の流れを受け継いでいる。
このドラマでは、愛娘(まなむすめ)コシミハルが、主人公のキラという者の声を演じていた。
そのドラマの「キラ」という曲が、美しい。
コシミハルが歌う、アンビエントな曲。
その流れで、出会った裕木奈江のアルバムでも、細野さんは、作曲をしている。
「ロング・ロング・アゴー」(1993)は、多少ハウスのリズムの入った曲だが、かすれる声の裕木奈江とマッチしたPOPな曲。
次に聴くのは、手塚治虫のトリビュート盤に入っている「オムカエ デ ゴンス」手塚さん特有のPOPなタッチの絵から漏れてくるような、おかしみのある可愛い感じの音で構成されている小品。
2000年には、細野さんは、ドイツのチャールズ・ウィルクという人に頼まれて作ったリミックス・ヴァージョン「エキゾチック・ダンス」。
続いて聴いたのが、フィリップ・グラスの「浜辺のアインシュタイン」。
リピート・ミュージックというかミニマル・ミュージックの元祖である。
今は、全て機械が支配する世界だが、このフィリップ・グラスは、全て実際の演奏で行っている。
自分は、この曲を、NHKの日曜日の夜の「現代の音楽」という番組で聴いた。
当時、高いというのに、メタルテープに録音をした。
退屈な人にはひたすら退屈だろうが、永遠に繰り返すリピートの中、次第にそれぞれのパーツがスライドしていき、気がつくと、違う音風景になっているという具合。
しかし、40分以上には耐えられずに、途中でヴォリュームをしぼる。
ピンク・フロイドは深く知っている訳ではないが、TheOrbもアンビエントなカバーをしている「Welcome To The Machine」を聴く。
これは、「炎」(WishYouWereHere=あなたがここにいてほしい)というアルバムに入った、8分近い曲である。
次には、立花ハジメの「太陽さん」。
昔、FM東京の土曜の夜中3時にやっていた「FMトランスミッション/バリケード」のエンディングテーマだった曲。
さてさて、次は何を聴くべかな・・・・。