朝のアラームが鳴る。それでも、それを聞きのがした。
最近では珍しく、数分遅れて起きる。
起きたはいいが、眠くて眠くて二度寝してしまう。
疲れてるんだ。だるい。
つんつんと立った髪。3ミリまで切った髪と呼べぬ髪が伸び出してしまった。
やかんでお湯を沸かし緑茶を飲む。
外は晴れてる。
時間がなく、ろくにお茶・たばこ時間を味わえぬままの朝風呂。
腰痛箇所にシャワー。
駅で飴だまを口にほうり込む。
セキとハナ水は止まらない。一歩進んだと思ったら、一歩後退。
セキは止まらなくなると手の打ちようがない。
それが体力を消耗させる。
***
電車に乗ると、向かいで鼻の高く、目がキリッとした女性がうつむいて眠っている。
がらんどうの車内。寒いからかスカーフを巻いた首。
どういうわけか、こんな顔だちの女性に惹かれてしまう。
鼻が大きいこととペニスを繋げるフロイトなら、すぐに結論を勝手に出すはず。
化粧っけもないのに美しい寝顔に見とれる。
地方都市の駅を降り、文化無き人工住宅荒野を抜け、タクシーは走る。
もはや営業でもない私。
営業でもないクセに、どこに所属するかも不明な風来坊なので、今日もうろちょろ外に出て仕事をしていた。
晩秋の秋空に雲。木枯らしが強く、せっかく色付いた紅葉を散らしてしまう。
葉は落ち、乾いた葉はカラカラと音を立てながら北風に舞っている。
仕事のさなか、とある人から、とある人の訃報を聞き、あぜんとする。
***
帰ってひきこもる。
寒いからお湯割りを作る。
実家でこの夏前に収穫した梅。漬け込みトロトロになったその梅を浮かべて。
ヘッドフォンでひたすら”赤い公園”を聴く。その世界に入り込む。
この夏に出会った”赤い公園”。しかし、CDを聴いて、正直「あの日」との違和感を覚えたのも事実。
やはりこのバンドは、CDよりもライヴの良さのほうが上と思う。
日々いろいろなことが積み重なっていく。
2014年をまだ総括するには早いが、それでも今年生きてきて良かったことはたくさんある。
その一つに、赤い公園の嵐の中のすさまじいライヴが視られたことがある。
素晴らしい演奏を目の前で聴けて、出会えて幸福だった。
■赤い公園 「塊~透明」2012 (LIVE)■
2002年12月13日制作 デジタルスクラップより 「最後の博徒」
最近では珍しく、数分遅れて起きる。
起きたはいいが、眠くて眠くて二度寝してしまう。
疲れてるんだ。だるい。
つんつんと立った髪。3ミリまで切った髪と呼べぬ髪が伸び出してしまった。
やかんでお湯を沸かし緑茶を飲む。
外は晴れてる。
時間がなく、ろくにお茶・たばこ時間を味わえぬままの朝風呂。
腰痛箇所にシャワー。
駅で飴だまを口にほうり込む。
セキとハナ水は止まらない。一歩進んだと思ったら、一歩後退。
セキは止まらなくなると手の打ちようがない。
それが体力を消耗させる。
***
電車に乗ると、向かいで鼻の高く、目がキリッとした女性がうつむいて眠っている。
がらんどうの車内。寒いからかスカーフを巻いた首。
どういうわけか、こんな顔だちの女性に惹かれてしまう。
鼻が大きいこととペニスを繋げるフロイトなら、すぐに結論を勝手に出すはず。
化粧っけもないのに美しい寝顔に見とれる。
地方都市の駅を降り、文化無き人工住宅荒野を抜け、タクシーは走る。
もはや営業でもない私。
営業でもないクセに、どこに所属するかも不明な風来坊なので、今日もうろちょろ外に出て仕事をしていた。
晩秋の秋空に雲。木枯らしが強く、せっかく色付いた紅葉を散らしてしまう。
葉は落ち、乾いた葉はカラカラと音を立てながら北風に舞っている。
仕事のさなか、とある人から、とある人の訃報を聞き、あぜんとする。
***
帰ってひきこもる。
寒いからお湯割りを作る。
実家でこの夏前に収穫した梅。漬け込みトロトロになったその梅を浮かべて。
ヘッドフォンでひたすら”赤い公園”を聴く。その世界に入り込む。
この夏に出会った”赤い公園”。しかし、CDを聴いて、正直「あの日」との違和感を覚えたのも事実。
やはりこのバンドは、CDよりもライヴの良さのほうが上と思う。
日々いろいろなことが積み重なっていく。
2014年をまだ総括するには早いが、それでも今年生きてきて良かったことはたくさんある。
その一つに、赤い公園の嵐の中のすさまじいライヴが視られたことがある。
素晴らしい演奏を目の前で聴けて、出会えて幸福だった。
■赤い公園 「塊~透明」2012 (LIVE)■
2002年12月13日制作 デジタルスクラップより 「最後の博徒」