こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

秋の100曲:Janis Ian「Will You Dance?」1977

2024-11-26 22:20:00 | 音楽帳

昨日朝、テレビの番組表をながめて、とある意外な番組を発見。すぐにチャンネルを合わせた。
その番組は山田太一さん脚本のドラマ「岸辺のアルバム」。
1977年(昭和52年)の作品だったんだなあ・・・といまさら思う。その1回目の始まりに偶然立ち会えた。こんなめぐり合わせを逃してはならない。。。
でもリハビリ仕事に行かねばならず。。。途中まで見て、そこから録画に切り替えて外に出た。

一日経ち、今朝ドラマの続きをゆっくり観た。
とても懐かしくいとおしい時代、70年代の匂いが充満する。でも、ただのなつかしさとかノスタルジーではない何か。。。
山田太一さん作品では、未だに小学生の頃に観た「男たちの旅路」(1976年・昭和51年~)がココロに深く刺さっている。

そして、当時想像もしなかった時代・2024年に、再び1977年の「岸辺のアルバム」を改めて観ている。
自分が生まれたのは60年代後半。そんな子供が意識を持って歩き出した子供時代は70年代。
身の回りの生活が次第に豊かになっていく一方、次第に沈没に向けて傾いていく予感。それがこのドラマには漂っている。

このとき46歳だった八千草薫さんが、いつもながら上品でかわいい。
八千草さんは、桃井かおりさんが主人公のドラマ「ちょっとマイウェイ」(1979年・昭和54年)におねえちゃん役で出ていた、その印象がとても強い。
おっとりしておっちょこちょいだけど、いつも桃井かおりを見守っているおねえちゃん。でも、いつも桃井かおりにクチで言い負ける。
その様があんまりにもかわいくて、大好きだった。(当然、ドラマ自体も桃井さんも大好きだった。)

***

今生きている2024年。この時代・今の世界にどうも愛着が持てない。とんでもない場違いな時代に生きている、という感覚がする。
自分はまるで浦島太郎みたいだな、という感覚に包まれる時がある。
よくトカトントンと音がしては浦島太郎になる。

そんな時代の中で見るこのドラマ。何がどう、という理屈ではなく、離れがたいいとおしい想いになり、言葉を失う。
幼い頃からよく過去を振りむいては、その過去への愛着を抱いて何とか今を生きてきた。
その愛着が今を生きる阻害要因となっているのかもしれない。と愛着を捨て去ろうとした時期もあった。

まだドラマは始まったばかり。これからまた色んなことを想い出したり考えたりしながら、見ていくんだろう。
うまく言えないけれども、いま不思議な感覚に包まれている。

■Janis Ian「Will You Dance?」1977■

ちる坊はテレビ画面前でじゃまをする。

今夜のスカイツリー。

コメント
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