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昨日、日曜日、午後から外出した。
外出しようとすると、雨が降り出した。
1:30に家を出る。
今日は、向島に行こうと決めていた。
喫茶「カド」に久々に行きたくなった。
もう夏はそこまで来ていて、なぜかそうなると、この地を目指したくなる。
しかし、前もこんな日は雨だった。
散歩日和の傘なしの日に歩きたかったのに。
東武線で、東向島駅で降りる。
旧「玉の井」駅。
玉の井といえば、荷風の「墨東綺譚」。
荷風は、いつも、スーツに、カバン、傘を持って東京の下町を歩いていた。
そんな僕は、ビニール傘。
写真を撮りながら、時折、おとずれる通り雨を縫って、向島を歩く。
いつ来ても迷ってしまう。
迷いながら、記憶を辿り、やっと、季節の生ジュースの店「カド」を見つける。
店に入ると、いつもの職人肌の息子さんが1人。
運の良いことに、ぶどうが入荷していて「黒ぶどうのジュース」を飲めた。
実は初めて飲む。
前来たときも、「無い」とのことで飲めなかったジュース。
昔懐かしい昭和の佇まいの店。
***
なぜ、「カド」なのか?
なぜ「黒ぶどうジュース」なのか?
時は1994年、場所は大阪。
毎週、僕は、NHKの土曜日の夜。
「ソリトン 金の斧 銀の斧」を見るのを楽しみにしていた。
大塚寧々ちゃんに出会ったのが、この番組だった。
いっぺんにファンになった。
彼女がいろいろなゲストを招いたトーク、それに、その間に入るポエティックなシーン、それに全体にかもし出すウィークエンドのゆったり柔らかな雰囲気が大好きで、毎週録画して何度もみた。
そこで、ある回に、神様アラーキーがゲストで登場。
写真が趣味という日大芸術学部出身の寧々ちゃんと2人で歩いた向島界隈が、映像としてとてもステキでたまらなかった。
そして、そのとき入ったのが、この「カド」であり、2人が飲んだのが「黒ぶどうのジュース」だった。
しかし、あの頃の寧々ちゃんは可愛かったなあ。
***
そんなことを思いながら、とても12年も経った気がせず、僕は、向島を歩いていた。つかの間、大阪で暮らしていた自分の背中を盗み見た気がした。
あれは、あれで、異国の地で必死に生きていた分、幸せな時間だったのかもしれないと、今思う。
あのビデオ何処いったかな、夏には、探して、再び観たいなあ。
外出しようとすると、雨が降り出した。
1:30に家を出る。
今日は、向島に行こうと決めていた。
喫茶「カド」に久々に行きたくなった。
もう夏はそこまで来ていて、なぜかそうなると、この地を目指したくなる。
しかし、前もこんな日は雨だった。
散歩日和の傘なしの日に歩きたかったのに。
東武線で、東向島駅で降りる。
旧「玉の井」駅。
玉の井といえば、荷風の「墨東綺譚」。
荷風は、いつも、スーツに、カバン、傘を持って東京の下町を歩いていた。
そんな僕は、ビニール傘。
写真を撮りながら、時折、おとずれる通り雨を縫って、向島を歩く。
いつ来ても迷ってしまう。
迷いながら、記憶を辿り、やっと、季節の生ジュースの店「カド」を見つける。
店に入ると、いつもの職人肌の息子さんが1人。
運の良いことに、ぶどうが入荷していて「黒ぶどうのジュース」を飲めた。
実は初めて飲む。
前来たときも、「無い」とのことで飲めなかったジュース。
昔懐かしい昭和の佇まいの店。
***
なぜ、「カド」なのか?
なぜ「黒ぶどうジュース」なのか?
時は1994年、場所は大阪。
毎週、僕は、NHKの土曜日の夜。
「ソリトン 金の斧 銀の斧」を見るのを楽しみにしていた。
大塚寧々ちゃんに出会ったのが、この番組だった。
いっぺんにファンになった。
彼女がいろいろなゲストを招いたトーク、それに、その間に入るポエティックなシーン、それに全体にかもし出すウィークエンドのゆったり柔らかな雰囲気が大好きで、毎週録画して何度もみた。
そこで、ある回に、神様アラーキーがゲストで登場。
写真が趣味という日大芸術学部出身の寧々ちゃんと2人で歩いた向島界隈が、映像としてとてもステキでたまらなかった。
そして、そのとき入ったのが、この「カド」であり、2人が飲んだのが「黒ぶどうのジュース」だった。
しかし、あの頃の寧々ちゃんは可愛かったなあ。
***
そんなことを思いながら、とても12年も経った気がせず、僕は、向島を歩いていた。つかの間、大阪で暮らしていた自分の背中を盗み見た気がした。
あれは、あれで、異国の地で必死に生きていた分、幸せな時間だったのかもしれないと、今思う。
あのビデオ何処いったかな、夏には、探して、再び観たいなあ。