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80年代初頭、テクノの反動で、ノン・マシーンの「ニュー・アコースティック・ムーヴメント」が起きたのが、1983年の夏から秋。
チェリー・レッド・レーベルから、ジェーンという人の「it's a fine day」という曲が発表になった。
不思議なのは、一切演奏が無く、美しい女性のヴォーカルだけを野原で録ったものだったが、見事な曲だった。
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1992年、OpusⅢ(オーパス・スリー)というエレクトロユニットが、この曲をカバーして大ヒットした。バックを、ハウス調に仕立てた名曲だった。
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この曲の入った「マインド・フルーツ」はテクノの名盤と思う。よくBookOffで数百円で売っているが。
売れ線では確かにあるのだが、POPで、キュートな音をしている。あのキング・クリムソンの「i talk to the wind」のカバーも素晴らしい。
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近時になって、日本人で、昔「子供ばんど」というバンドがあったが、ここの誰かの娘の湯川潮音という女の子が、最近、この「it's a fine day」をカバーしていることを知った。
聴いたところ、これはカバーではなく、完璧な「復刻」である。
まるでそっくりなのである。
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ネオアコ・ネオアコと、80年代の音楽の流れも知らないで、カッコだけつけて騒いでいる若造が未だにいるが、こういう隠れた名曲も知らないで、音楽を語るな、という感じだ。
【写真】は、ここ数年偶然に中古CDの山に発見した4曲入りのミニCDである。
ヴァージニア・アストレイ、トレイシー・ソーン、トレイシー・ヤングなどの好きな人なら分かる、ここには穏やかな優しい世界が広がっている。