以前「棹が木軸のところで折れた、直せますか」という問い合わせが来ました。
「直せます」
「音は変わりますか?」
「もちろん、今まで小さなひびなどがあったのでしょうから、その音とは変わります」
「では、音色が変わるくらいなら、直さないです」
これも選択の一部なのでしょう。
でもこれも正しいのだと思うのです。
この場合音色が変わるといっても弾き込んでいきさえすれば、ほとんど、元には戻るはずなのですし、
元の音色より良く響くようになるはずだと思ったとしても。
でも私はそれを言いませんでした。
直したばかりの音色を聴いてその方は音色を変えてしまったと思うでしょうし、
いくら弾き込めばもっと良く響きますと言っても、一度聞いてしまった音色が元に戻るとは思えないのが人の人情でしょう。
ここにこそ修理のトラブルの全ての原因があります。
最近HPをつくりなおしましたら、2日にお一人様 二胡の修理のご依頼が来ます。
ほぼ毎日のように、ブログへのアクセスの中にも、銅が割れた、皮の張替等修理の言葉が入ってきます。
現状どこの二胡屋さんでも、自社の販売した楽器以外の修理の受付と言うのはしていないようです。
以前はどこの楽器でも直しますというところもあったのですが、、、、
お会いしないで修理を受ける、楽器だけ送ってもらって修理をするというのは、
送る方、受ける方どちらにとってもリスクがあります。
送る方、直してもらう方には、どこの誰だかわからない人に自分の楽器を修理してもらう不安。
ましてや、壊れるはずがないと思っていたものが、壊れてしまった不安。
直す方には、不安はありません。
むしろ修理が完了してから、の依頼人とのトラブルで辟易してしまって、修理なんかしたくないというのが殆どです。
修理人として一番問題は、修理に関して絶対の自信を持っていない人も多いということかもしれません。
例えば、私の周りにいる殆どのヴァイオリン製作者たちの話としては、
「本音は修理なんかしたくない」なのです。
それはそうでしょうね、
自分が好きな楽器を作ってそれで食べていければ、、demoそれだけでは食べていけないし、
メンテナンスと修理というのはたとえ自分の作った楽器であっても、必要な事と言うのは分かっていますから。
ところが稀に、ヴァイオリンの世界には修理大好きという方もおられます。
日本の二胡業界には二胡そのものを作れる人もいないですね。
作れないと、直せないのです。
当然でしょう。
まあ、それはともかく。
皮を張替えても、音は変わらないように張替えられるという人もいましたが、
そんなことはありません。
必ず変わります。
まず第一に皮が一枚一枚違います。
胴の木の方でさえ、最後の仕上げにボンドをとったり磨き上げただけで音が変わります。
ましてや、修理する前はどこか知らんが良くない状態でひいていたのです。
その記憶がある以上、たとえ胴がひび割れたとしてそれを直しても音は変わります。
木軸を少し削りなおしただけでも響き方が変わるのです。
皮を張替えたばかりの楽器と言うのはその以前より響きは落ちます。
皮が硬いですから、
勿論購入した当初は、同じように響かなかったはずなのです。
それを、つい忘れてしまっているのでしょうね。
そんな事がトラブルの原因になります。
そこでみんないやになって修理人はいなくなり、
そこで楽器屋さんは、自分の販売した物以外は責任持てないと他の楽器は修理しなくなってしまいました。
たぶん私は修理が好きなのでしょうね。
絶対の自信を持っています。
例え頭の取れたぐらいでも、ピッカピカに修理跡がわからないように出来上がるおと、
どうだ!と、誰にでもいうわけでもないですが、、
そうそう毎回ほぉさんが犠牲になります。
ほぉさんには我慢してもらって、これからは修理屋やります。
どんな物でも直します。
新しく一台買うよりよほど良い物が手に入れられますよ。
では、楽器の販売はどうするのだと、、
修理の受付だけでも事務の苦手な二人にはかなり大変だと思います。
ほぉさんは毎日怒られています。
何しろ請求書出し忘れてしまうような二人ですから。
ですから楽器の販売は全部お任せですかね、二胡姫さんお願いします。
ともあれ、
楽器には弾き込んだ音が溜まっていきます。
それを大切に直して直して弾き込んでいきさえすれば、どんな楽器でもとても良い鳴りになるはずなのです。
だからこそ、ストラデバリウスはあれだけの鳴りをしているのです。
という事でウチの楽器はますます売れない事になりそうです。
「直せます」
「音は変わりますか?」
「もちろん、今まで小さなひびなどがあったのでしょうから、その音とは変わります」
「では、音色が変わるくらいなら、直さないです」
これも選択の一部なのでしょう。
でもこれも正しいのだと思うのです。
この場合音色が変わるといっても弾き込んでいきさえすれば、ほとんど、元には戻るはずなのですし、
元の音色より良く響くようになるはずだと思ったとしても。
でも私はそれを言いませんでした。
直したばかりの音色を聴いてその方は音色を変えてしまったと思うでしょうし、
いくら弾き込めばもっと良く響きますと言っても、一度聞いてしまった音色が元に戻るとは思えないのが人の人情でしょう。
ここにこそ修理のトラブルの全ての原因があります。
最近HPをつくりなおしましたら、2日にお一人様 二胡の修理のご依頼が来ます。
ほぼ毎日のように、ブログへのアクセスの中にも、銅が割れた、皮の張替等修理の言葉が入ってきます。
現状どこの二胡屋さんでも、自社の販売した楽器以外の修理の受付と言うのはしていないようです。
以前はどこの楽器でも直しますというところもあったのですが、、、、
お会いしないで修理を受ける、楽器だけ送ってもらって修理をするというのは、
送る方、受ける方どちらにとってもリスクがあります。
送る方、直してもらう方には、どこの誰だかわからない人に自分の楽器を修理してもらう不安。
ましてや、壊れるはずがないと思っていたものが、壊れてしまった不安。
直す方には、不安はありません。
むしろ修理が完了してから、の依頼人とのトラブルで辟易してしまって、修理なんかしたくないというのが殆どです。
修理人として一番問題は、修理に関して絶対の自信を持っていない人も多いということかもしれません。
例えば、私の周りにいる殆どのヴァイオリン製作者たちの話としては、
「本音は修理なんかしたくない」なのです。
それはそうでしょうね、
自分が好きな楽器を作ってそれで食べていければ、、demoそれだけでは食べていけないし、
メンテナンスと修理というのはたとえ自分の作った楽器であっても、必要な事と言うのは分かっていますから。
ところが稀に、ヴァイオリンの世界には修理大好きという方もおられます。
日本の二胡業界には二胡そのものを作れる人もいないですね。
作れないと、直せないのです。
当然でしょう。
まあ、それはともかく。
皮を張替えても、音は変わらないように張替えられるという人もいましたが、
そんなことはありません。
必ず変わります。
まず第一に皮が一枚一枚違います。
胴の木の方でさえ、最後の仕上げにボンドをとったり磨き上げただけで音が変わります。
ましてや、修理する前はどこか知らんが良くない状態でひいていたのです。
その記憶がある以上、たとえ胴がひび割れたとしてそれを直しても音は変わります。
木軸を少し削りなおしただけでも響き方が変わるのです。
皮を張替えたばかりの楽器と言うのはその以前より響きは落ちます。
皮が硬いですから、
勿論購入した当初は、同じように響かなかったはずなのです。
それを、つい忘れてしまっているのでしょうね。
そんな事がトラブルの原因になります。
そこでみんないやになって修理人はいなくなり、
そこで楽器屋さんは、自分の販売した物以外は責任持てないと他の楽器は修理しなくなってしまいました。
たぶん私は修理が好きなのでしょうね。
絶対の自信を持っています。
例え頭の取れたぐらいでも、ピッカピカに修理跡がわからないように出来上がるおと、
どうだ!と、誰にでもいうわけでもないですが、、
そうそう毎回ほぉさんが犠牲になります。
ほぉさんには我慢してもらって、これからは修理屋やります。
どんな物でも直します。
新しく一台買うよりよほど良い物が手に入れられますよ。
では、楽器の販売はどうするのだと、、
修理の受付だけでも事務の苦手な二人にはかなり大変だと思います。
ほぉさんは毎日怒られています。
何しろ請求書出し忘れてしまうような二人ですから。
ですから楽器の販売は全部お任せですかね、二胡姫さんお願いします。
ともあれ、
楽器には弾き込んだ音が溜まっていきます。
それを大切に直して直して弾き込んでいきさえすれば、どんな楽器でもとても良い鳴りになるはずなのです。
だからこそ、ストラデバリウスはあれだけの鳴りをしているのです。
という事でウチの楽器はますます売れない事になりそうです。