さて、【上】からの続きです。
光舜堂は、来月7月1日(日)は万世橋の店舗はお休みです。
その日は静岡県富士市で出張調整会があるからです。
その日程が決定してから、主催者である 深澤先生の門下生の方から
6月3日のご来店の予約が入りました。
その方は、メールでご注文された福音弓のお受け取りでした。
でも静岡行くし、と、
「ちょっとだけ後になってしまいますが、それで良ければ、
1日に調整会があるから静岡までお届けしますよ?」
と提案しましたらその方は、
「でもお店にも行ってみたいので私が受取りに参ります」
かくして、Sさんは朝一番でご来店されました。
静岡って なにげに近くて、乗継ぎがうまく行けば、
人によっては、我々が工房から通うより早い場合もあります。
そのためだけではないでしょうが気持ち的に来やすいらしく(?)
実際、深澤先生の門下生は10名近くが万世橋にいらしています。
しかし近所まで着いていながら迷ってしまったSさん、
店のすぐ横を通り過ぎ神田須田町界隈をグルグル迷ったあげく、
最終的にはワタクシがガラケー握り締めながらお迎えに出ました。
皆さんも、道に迷ったら早い段階でお電話下さいね!
080ー8878ー9188
(↑営業時間内のみ通話可ダイヤルです)
でもSさん、暑い日差しの中を迷って大変でしたが、
「二胡の扱いをどうすれば良いのか知りたい!』
との想いが常々募っていたらしく、
光舜堂ご来店には大変満足していただけました。
なにしろフットワークの良いSさんは、
新幹線に乗って二胡調整に行ったのは光舜堂が初めてではなく、
しかしあまり効果を実感出来ずに、最近は身近な二胡弾きさんに
みてもらっていたそうなのです。
しかし調整で診せていただいた二胡には、
「まくら。。。???」
蒲鉾みたいなサイズのスポンジとフェルトが鎮座しています。
「うん、頑張ってくれたんだね、これやってくれた人」
そう言いながら店主は「でも外すよ〜」と撤去。
それからはいつもの光舜堂の調整工程。
コントロールマットを巨大にしなくても雑音を無くし、
なおかつ綺麗な音色に仕上げました。
それを見ながらSさんも堰を切ったように質問、質問、質問。
「ああ、今日は本当に来て良かったです! 出張調整会では
私独りだけにこんなに時間使ってもらえなかったですよね!」
「そうですね〜。調整会は次から次へとやらないと
後の人が待ってるからね〜。ひとり20分ってとこかな?」
光舜堂ではお一人に1時間の枠をとっていますが、
お客様によっては残って他の方の調整を見ていたりされますし、
店内の二胡を試してから帰る方が殆どです。
Sさんも1時間半以上いらして光舜堂をお楽しみいただけたようで、
何度も「来て良かったわ〜!」と言っていただきました。
こちらもそう言っていただけて良かったです。
さて話変わってオリジナルの超軽量ダブル二胡ケース関連。
卸が出来ないので他店の方々が嘆く品質の良さで、大好評です。
この日はご遠方のHさんがお受取り。
しかし身軽に取りに来るはずが、手には二胡ケースをお持ちです。
「あれ?これは?」
「実は入院させようかと。。。そろそろいろいろ。。。」
以前店主が調整をしているその二胡は、
確かに皮が寿命が来てますので既に松富士駒がついています。
「これが効かなくなったら、残る”なすすべ”は張替えだけだよ」
と言われてつけた駒です。明らかに音色が落ちて来ているのを感じて、
Hさんとしては覚悟のご依頼だったのでしょう。
しかし店主が調整し直して、松富士駒を現在の皮の状態に合わせて
削り合わせると、
西:「入院いらないね?」
Hさん:「わわっ変わった!」
ほ:「どうしよう、ケースがお荷物!!」(笑)
そんなわけで、ケース イン ケースで二胡の入ったシングルケースを
ダブルケースに入れて(さすがにはみ出ます)下だけ閉じて、
入っていたビニールに入れて、というコンパクト化を図り帰宅されました。
これ、角が四角い黒いケースだったから今回はこうなりましたが、
角の丸いタイプだと、結構ギリギリですが入っちゃうんですよ!
そんなダブルケースに可愛い自分だけのアクセサリーをつけて、
早くもマイケースとしてご来店されたのはAaさん。
古い二胡をネット オークションで買ったそうで、
いろいろ可愛いけど、いろいろショボい、ということで
手をかけようとのご依頼でした。
確かに古い二胡は可愛いです。そして安くても作りが凄く丁寧!
ショボいプラスチック製の部品すらキチンと装着出来る!
そして音色がやたら良い!
「やっぱ、昔のはいいねぇ」と店主も感心。
しかし塗装仕上げしてしまって何の樹種か判別出来ません。
そこで棹を外して目立たない所を刃物で削って嗅ぐと、、、
「スゴイ!これ、チンチャンだよ!大当たりの二胡!」
こういう、何の木か見ただけでは判らない時、
材木屋さんのプロ達も匂いで判断するのです。
さてそんな二胡の棹のほうも塗装たっぷりで樹種不明でした。
「花梨かな?でもこの二胡、イイ音するんだよなぁ。。。」
そう言って棹も根元を削ると、「これもチンチャン!!」
するとそばで一緒に嗅いでいたAbさんが、
「どうりでさっきから棹からも同じ匂いがすると思った!」
って、Abさん鼻イイです!!びっくり!
と、まぁ先週は話題盛り沢山の営業日でした。
ご来店の皆様ありがとうございました。
と書いている あと数時間でまた日曜日。
明日はご予約少なめなので、次の報告日記はこんなに長くは、、、
ならないでしょう???
光舜堂は、来月7月1日(日)は万世橋の店舗はお休みです。
その日は静岡県富士市で出張調整会があるからです。
その日程が決定してから、主催者である 深澤先生の門下生の方から
6月3日のご来店の予約が入りました。
その方は、メールでご注文された福音弓のお受け取りでした。
でも静岡行くし、と、
「ちょっとだけ後になってしまいますが、それで良ければ、
1日に調整会があるから静岡までお届けしますよ?」
と提案しましたらその方は、
「でもお店にも行ってみたいので私が受取りに参ります」
かくして、Sさんは朝一番でご来店されました。
静岡って なにげに近くて、乗継ぎがうまく行けば、
人によっては、我々が工房から通うより早い場合もあります。
そのためだけではないでしょうが気持ち的に来やすいらしく(?)
実際、深澤先生の門下生は10名近くが万世橋にいらしています。
しかし近所まで着いていながら迷ってしまったSさん、
店のすぐ横を通り過ぎ神田須田町界隈をグルグル迷ったあげく、
最終的にはワタクシがガラケー握り締めながらお迎えに出ました。
皆さんも、道に迷ったら早い段階でお電話下さいね!
080ー8878ー9188
(↑営業時間内のみ通話可ダイヤルです)
でもSさん、暑い日差しの中を迷って大変でしたが、
「二胡の扱いをどうすれば良いのか知りたい!』
との想いが常々募っていたらしく、
光舜堂ご来店には大変満足していただけました。
なにしろフットワークの良いSさんは、
新幹線に乗って二胡調整に行ったのは光舜堂が初めてではなく、
しかしあまり効果を実感出来ずに、最近は身近な二胡弾きさんに
みてもらっていたそうなのです。
しかし調整で診せていただいた二胡には、
「まくら。。。???」
蒲鉾みたいなサイズのスポンジとフェルトが鎮座しています。
「うん、頑張ってくれたんだね、これやってくれた人」
そう言いながら店主は「でも外すよ〜」と撤去。
それからはいつもの光舜堂の調整工程。
コントロールマットを巨大にしなくても雑音を無くし、
なおかつ綺麗な音色に仕上げました。
それを見ながらSさんも堰を切ったように質問、質問、質問。
「ああ、今日は本当に来て良かったです! 出張調整会では
私独りだけにこんなに時間使ってもらえなかったですよね!」
「そうですね〜。調整会は次から次へとやらないと
後の人が待ってるからね〜。ひとり20分ってとこかな?」
光舜堂ではお一人に1時間の枠をとっていますが、
お客様によっては残って他の方の調整を見ていたりされますし、
店内の二胡を試してから帰る方が殆どです。
Sさんも1時間半以上いらして光舜堂をお楽しみいただけたようで、
何度も「来て良かったわ〜!」と言っていただきました。
こちらもそう言っていただけて良かったです。
さて話変わってオリジナルの超軽量ダブル二胡ケース関連。
卸が出来ないので他店の方々が嘆く品質の良さで、大好評です。
この日はご遠方のHさんがお受取り。
しかし身軽に取りに来るはずが、手には二胡ケースをお持ちです。
「あれ?これは?」
「実は入院させようかと。。。そろそろいろいろ。。。」
以前店主が調整をしているその二胡は、
確かに皮が寿命が来てますので既に松富士駒がついています。
「これが効かなくなったら、残る”なすすべ”は張替えだけだよ」
と言われてつけた駒です。明らかに音色が落ちて来ているのを感じて、
Hさんとしては覚悟のご依頼だったのでしょう。
しかし店主が調整し直して、松富士駒を現在の皮の状態に合わせて
削り合わせると、
西:「入院いらないね?」
Hさん:「わわっ変わった!」
ほ:「どうしよう、ケースがお荷物!!」(笑)
そんなわけで、ケース イン ケースで二胡の入ったシングルケースを
ダブルケースに入れて(さすがにはみ出ます)下だけ閉じて、
入っていたビニールに入れて、というコンパクト化を図り帰宅されました。
これ、角が四角い黒いケースだったから今回はこうなりましたが、
角の丸いタイプだと、結構ギリギリですが入っちゃうんですよ!
そんなダブルケースに可愛い自分だけのアクセサリーをつけて、
早くもマイケースとしてご来店されたのはAaさん。
古い二胡をネット オークションで買ったそうで、
いろいろ可愛いけど、いろいろショボい、ということで
手をかけようとのご依頼でした。
確かに古い二胡は可愛いです。そして安くても作りが凄く丁寧!
ショボいプラスチック製の部品すらキチンと装着出来る!
そして音色がやたら良い!
「やっぱ、昔のはいいねぇ」と店主も感心。
しかし塗装仕上げしてしまって何の樹種か判別出来ません。
そこで棹を外して目立たない所を刃物で削って嗅ぐと、、、
「スゴイ!これ、チンチャンだよ!大当たりの二胡!」
こういう、何の木か見ただけでは判らない時、
材木屋さんのプロ達も匂いで判断するのです。
さてそんな二胡の棹のほうも塗装たっぷりで樹種不明でした。
「花梨かな?でもこの二胡、イイ音するんだよなぁ。。。」
そう言って棹も根元を削ると、「これもチンチャン!!」
するとそばで一緒に嗅いでいたAbさんが、
「どうりでさっきから棹からも同じ匂いがすると思った!」
って、Abさん鼻イイです!!びっくり!
と、まぁ先週は話題盛り沢山の営業日でした。
ご来店の皆様ありがとうございました。
と書いている あと数時間でまた日曜日。
明日はご予約少なめなので、次の報告日記はこんなに長くは、、、
ならないでしょう???