弓の良し悪しと言うのは竹の問題、そして馬毛の問題、と二つあると思います。
馬毛に関しては、その質の良い悪しということもあるでしょうが、
一番大きな問題は、馬毛自体が脱色されて、痛んでしまっているという事です。
どんな高級な弓だとしても、いま日本に入って来る、白い馬毛と言うのは、
殆ど、脱色されて、痛んでいます。
かなり高級な二胡の弓でもです。
ですから、ぷつぷつと切れていきますね。
馬の尻尾の毛は、本来は殆どが、淡い茶色か、かなり濃い茶色あるいは、黒。
まれに、白い馬の毛が有るくらいです。
皆さんが使うブラシなどは、ほとんど茶色だと思います。
それを脱色していますから、もう弓に作る時には、痛んでいると考えて下さい。
その脱色も各社程度が色々です。ヴァイオリンなどに使う毛は、かなり痛みの少ないものが多いようです。
ヴァイオリン等は、弓の使い方として、二胡などよりかなり激しいですから、かなり良い毛を使っています。
かなり良い毛と言うのは殆ど脱色していないか、あるいは軽く脱色してあるかと言うぐらいです。
もし皆さんが、ご自身が気に入っている弓が、その毛が消耗して、張替えたいなと考えていたとしたら、
ヴァイオリンの弓の毛を張替えている職人さんに頼むと、今までの倍以上の寿命で、弦の引っ掛かりもとても良い物が手に入れられるはずです。
但し、かなり嫌がられます。
関西に一社やってくれるという方もいるとは聞いたことはありますが、
関東でしたら光舜堂で張替えはやっています、(すみません宣伝のつもりはないです)
そして弓として何よりその良し悪しを決定するのは、
竹の状態です。
この画像の一番上は、弓の竹としては最悪の物だと考えて下さい。
今この画像の竹には、手元から25センチのところで、2キロの荷重をかけてあります。
一番目は柔らか過ぎ、そして、手元のところが柔らかく曲がってしまいやすい物です。
これは、右手の圧力が、手元で吸収されてしまい、先端にまで力が伝わりにくくなってしまっている状態の竹です。
ちょっとした右手の動きが伝わりません。
手元が柔らかく力が吸収されてしまいます。
二番目は、硬過ぎて、反対にコントロールしにくい物です。
内弦外弦と弦を替えた時に、扱いづらいです。
3番目は、手元は、かなり硬く全体に綺麗に曲がっていきます。
これは使いやすい弓と言うことが言えると思います。
竹の良し悪しは、この曲がりだけの問題ではありません。
竹の反発力も必要です、外弦から内弦へ戻った時など、反発力のある物はとてもスムーズに戻ってくれますし早いです。
スタッカートとなどとてもやりやすくなります。
そしてもっと言うなら先端がとても柔らかい物があれば、これはもう完璧ということが出来ます。
手元がシッカリとしていて、真ん中が適度に弾力があり反発力が有る、そして先端まで曲がる状態の竹があれば、それは二胡の弓としては完全な状態です。
そして重さのバランスですね、先端の重さと手元の重さが、竹のどのあたりで均衡するかという事です、
バランスの良い弓は、とても軽く感じます。
それはヴァイオリン等の弓を見てみると良く判ります。
但し自然界に竹そのままでそのような状態の物と言うのはあり得ません。
これは熱をかけたり削ったりして作り出す以外にはないのです。
今の二胡の弓と言うのはそういう意味ではまだ進化の途中でしょう。
ヴァイオリン等と同じく弓と楽器が同党の価値を持つものだと、
演奏家達あるいは弓の製作者達が気が付いてくれないと、
二胡は民族楽器だからこれで良いという今まで通りを守ろうとするならば、そのような弓は実現できません。
本当に手をかけた、毛だけを張替えても残しておきたい弓と言うのは出てこないでしょう。
いずれ、作り出されるとは思いますが。
馬毛に関しては、その質の良い悪しということもあるでしょうが、
一番大きな問題は、馬毛自体が脱色されて、痛んでしまっているという事です。
どんな高級な弓だとしても、いま日本に入って来る、白い馬毛と言うのは、
殆ど、脱色されて、痛んでいます。
かなり高級な二胡の弓でもです。
ですから、ぷつぷつと切れていきますね。
馬の尻尾の毛は、本来は殆どが、淡い茶色か、かなり濃い茶色あるいは、黒。
まれに、白い馬の毛が有るくらいです。
皆さんが使うブラシなどは、ほとんど茶色だと思います。
それを脱色していますから、もう弓に作る時には、痛んでいると考えて下さい。
その脱色も各社程度が色々です。ヴァイオリンなどに使う毛は、かなり痛みの少ないものが多いようです。
ヴァイオリン等は、弓の使い方として、二胡などよりかなり激しいですから、かなり良い毛を使っています。
かなり良い毛と言うのは殆ど脱色していないか、あるいは軽く脱色してあるかと言うぐらいです。
もし皆さんが、ご自身が気に入っている弓が、その毛が消耗して、張替えたいなと考えていたとしたら、
ヴァイオリンの弓の毛を張替えている職人さんに頼むと、今までの倍以上の寿命で、弦の引っ掛かりもとても良い物が手に入れられるはずです。
但し、かなり嫌がられます。
関西に一社やってくれるという方もいるとは聞いたことはありますが、
関東でしたら光舜堂で張替えはやっています、(すみません宣伝のつもりはないです)
そして弓として何よりその良し悪しを決定するのは、
竹の状態です。
この画像の一番上は、弓の竹としては最悪の物だと考えて下さい。
今この画像の竹には、手元から25センチのところで、2キロの荷重をかけてあります。
一番目は柔らか過ぎ、そして、手元のところが柔らかく曲がってしまいやすい物です。
これは、右手の圧力が、手元で吸収されてしまい、先端にまで力が伝わりにくくなってしまっている状態の竹です。
ちょっとした右手の動きが伝わりません。
手元が柔らかく力が吸収されてしまいます。
二番目は、硬過ぎて、反対にコントロールしにくい物です。
内弦外弦と弦を替えた時に、扱いづらいです。
3番目は、手元は、かなり硬く全体に綺麗に曲がっていきます。
これは使いやすい弓と言うことが言えると思います。
竹の良し悪しは、この曲がりだけの問題ではありません。
竹の反発力も必要です、外弦から内弦へ戻った時など、反発力のある物はとてもスムーズに戻ってくれますし早いです。
スタッカートとなどとてもやりやすくなります。
そしてもっと言うなら先端がとても柔らかい物があれば、これはもう完璧ということが出来ます。
手元がシッカリとしていて、真ん中が適度に弾力があり反発力が有る、そして先端まで曲がる状態の竹があれば、それは二胡の弓としては完全な状態です。
そして重さのバランスですね、先端の重さと手元の重さが、竹のどのあたりで均衡するかという事です、
バランスの良い弓は、とても軽く感じます。
それはヴァイオリン等の弓を見てみると良く判ります。
但し自然界に竹そのままでそのような状態の物と言うのはあり得ません。
これは熱をかけたり削ったりして作り出す以外にはないのです。
今の二胡の弓と言うのはそういう意味ではまだ進化の途中でしょう。
ヴァイオリン等と同じく弓と楽器が同党の価値を持つものだと、
演奏家達あるいは弓の製作者達が気が付いてくれないと、
二胡は民族楽器だからこれで良いという今まで通りを守ろうとするならば、そのような弓は実現できません。
本当に手をかけた、毛だけを張替えても残しておきたい弓と言うのは出てこないでしょう。
いずれ、作り出されるとは思いますが。