音色の探求！

二胡は音色です！

紫檀・黒檀・

分けの分からないのが、老紅木。

パドウクやアフリカンパドウク、黒酸枝、赤酸枝　そして最近多いのがオバンコール。

そして花梨。

紫檀と言っても日本で言う本紫檀、小葉紫檀、手違い紫檀　バリサンダー

黒檀と言っても、真黒黒檀、縞黒檀、インドネシア縞黒檀、そしてアフリカンブラックウッド、そして烏木（カリマンタンエボニー）

まあ、それこそ木の種類だけの音色がある？？

老紅木などは、ああ！老紅木の響きですね！くらいですかね。

皆さん聞き分けられますか？

私は無理ですね。

セイゼイ小葉紫檀と手違い紫檀の違い、真黒黒檀とアフリカンブラックウッドの違い、まあ、縞黒檀の音は分かりますね。

でも、音色というのが出るくらいに弾き込むのには、プロが弾いて2年と言われます。

音色の良さをうたわれる小葉紫檀にしても本格的にその音になるには、かなりかかります。

勿論演奏家や先生方は違うのでしょう。

音色が良いといっても、まずはその音色を出す努力をしないといけません。

そこで考えたのです、というか、偶然発見したのです。

木を二つ組み合わせると、二胡は最初から良い音色になるのです。

勿論組み合わせる木の種類によっても音色は変わりますが、寧ろどの組み合わせになっても二胡の音色と感じられる音が不思議です。

これは二つともシャム柿と小葉紫檀です。

板の真ん中にシャム柿、そして反対に真ん中に小葉紫檀。

不思議なのは、真ん中に来るものよりその脇にある木の方が主力の響きを作るようです。

脇に小葉紫檀が来ると小葉紫檀の音色であり、響きはシャム柿の感じです。

これは、小葉紫檀と花梨の組み合わせ。

左のは3カ所に小葉紫檀が入っています。これ良いです。

小葉紫檀の音色に花梨の明るい響きが加わります。

中国曲を弾くには最高でしょう。

これは二つともブラジルのご縁です。

左は真ん中にフェルナンブーコ、脇に小葉紫檀。

小葉紫檀の音色が硬いフェルナンブーコの響きをともなって、なんとも楽しい音色になります。

右は、これはブラジリアンローズ、それも７0年経っていると言われて真黒になっています。

これまだ弾いていないのですが、作っている時の音からすると、重厚を絵にかいたような音色になりそうです。

今こんな感じの二胡を次々と作っています。

これらは多分私の遺作になるのでしょうね。

それと、普通なら6枚の板をはぎ合わせるだけですから、比較的誰にでもできますが、これらは最低でも18枚をはぎ合わせます。

これに至っては、24枚の板をはぎ合わせてなおかつ6角形にするのです。

怖いのは後々接ぎが剥がれることですね。

6角形でも接ぎの割れることはありますし、時間を経れば皆さんの持っている二胡も必ず、間違いなく接ぎが割れます！

この24枚の接ぎはある技術を使っています。

昔ちゃぶ台を作っていた人に教わった技術です。

それでも、全く何事もないとは言えませんが、直せる技術が有れば問題はありません。

ヴァイオリンなどは表板が剥がれるなど当たり前ですし、それを直して直して演奏していくのです。

ですのでネオちゃんにこの技術伝えました。

お陰で安心して販売できますし、もうこれらは中には一年間かなり過酷な工房の環境で問題ないところまで来ています。

やっと安心して皆さんに提供できるようになりました。

そこで9月末にはこれらの「やまと二胡」通販で発売始めます。

私の考えているのはとにかっく健全に鳴る、良い音色の二胡、弾きやすい育ちやすい楽器です。

勿論一枚板の小葉紫檀なども作っては行きます。

でもそれらを取った残りの板がこの「やまと二胡」になるのです。

ですから材料費はそれほどかからず比較的リーズナブルにご提供できます。

寧ろ、一枚板で作ったものより音色としては良いのではないかとおっしゃる方も多いです。

工房光舜堂西野和宏＆ほぉ・ネオ

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