二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

馬の尻尾は、左巻。

2014-10-15 08:18:11 | ■工房便り 総合 
バイオリンの弓毛を整えていると、最初の内はまっすぐに整えるというのが、どうしても出来ません。

皆さんもやってごらんになれば分かりますが、

自分ではまっすぐに梳ってつもりでも、必ず斜めになってしまいます。

何回も何回もやり直してみても、ブラシや、櫛で整えるとどうしても左に半回転ぐらい回ってしまうのです。

折角、時間をかけて、ブラッシングしても、最後に縛ってみるとくるっと半回転します。

弓を作り始めた最初の内、一日かかってもまっすぐに出来なかった理由はここにあります。

無視しても良いのです。

強く引っ張れば、一応まっすぐにはなりますから、

それで固定してしまえばよいのですが、

そうすると、今の二胡の弓のように、一本切れた時に引っ張ってみると、彼方此方に潜り込んで、

スーッと、上の方まで抜けてくるという事が無いのです。

このねじれたままの、状態で二胡を弾いてみるといくらヴァイオリン毛でも、とても雑音ぽくなります。

細かく音が途切れる感じですかね。

長弓を弾いた時にはっきりとその影響が出ます。

これは長弓を弾いて良い音が出ないわけです。

まあ、私はそれほどうまくないですからぴったりと、弦二吸い付くようにできる人は良い音が出る理由と言うのは、
この辺にもあったのかもしれません。

まあ、私が良い音に出来るお湯になれば良い弓が出来るわけで、いろいろ考えました。

そこで、ブラッシングを止めたのです。

手で梳きます。

全体としてはブラッシングをします。

引っ張りながら整えながら、右の手から左の手へ持ち帰るようにしながら毛を、ねじっていくのです。

綺麗に、ねじれた時は、最後に止めるとまっすぐに毛が並びます。

結局は手なのですね。

これは気持ち良いですね。

こうすると弓はとても素直に反応してくれ、私なんかでも綺麗に音が並びます。

毛の並び方一つで音色は変わるのですね。

おかげで、動かない左の親指を使いすぎるせいか、

体の調整をしてもらいに、長生館という、40年も付き合いのある、整体師さんの所へ毎週通っています。






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