先ずは、大変貴重な、缶ベルを貸していただいた、Oさんに感謝いたします。
自分が作り出したもの、この天然熟成の松脂をモデルにした松脂が、どんなものか確実に理解できた事です。
勿論、最初に弦堂さんが、持って来てくれた天然物の松脂を弾いた時、その感動の大きさは、忘れられないです。
また、回り回ったご縁で、ベルリンの高橋さんから、大変褒めていただいたのも、すごい事でした。
高橋さんから、ヴァイオリンからコントラバスまで、と言われた時には、嬉しいやら、?分からない?やら複雑な気持ちでした。
今年に入って、クロサワ楽器店さんから、販売したいとのお申し出があった時には、そうか!?松脂業界に少しは役に立ったのか?と、その後クロサワ楽器店さんの、担当者お二人の意見を聞いたり、高橋さんも含み、プロの演奏を直接意見を聴きながら、10数個の松脂をテストしてもらった幸せもありました、
何しろ私は、弾けませんから。
二胡を作りヴァイオリンを作り、調整出来るとはいえ、二胡もチェロも人様に聞かせられるような演奏力はありません。
ヴァイオリンなどは、チェロの様に膝に抱えて、なんとかまともに鳴りはしますが。
しかし、今回Oさんに、缶ベルを貸していただき、光舜松脂0ゼロの、ベースとなる、S(これは松脂が地面に埋まっていた状態、そこから更に加工して0ゼロが出来上がります)の可能性の多様さに気が付いたのです。
そして、何故昔の天然熟成の松脂がなくなっていくかも、理解出来た様です。
天然熟成の松脂は、大変敏感なのです。
同じ場所から、掘り出したとしても、全てが同じく良い機能を持っているわけではありません。
私も様々な、触媒で実験はして、たまたま、本当に幸運にも、kやHを作り出せたと言う事がよく分かったのです。
分かったのは、自然の力は大きい!
今回、何とか、缶ベルと弾き比べて、違いが分からなかったもののいくつかは、既に一年以上工房で熟成してあったSなのです。
自然が、数十年かけて育てて来た物の力は偉大というしかないです。
幾ら短縮出来たとはいえ、0ゼロを作り出すのには一ヶ月半は、掛かります。
もし缶ベルと同等なものを作り出そうとすれば、一年以上掛かるのでしょう。
多分、缶ベルを最初に販売した人達も、もし、光舜松脂と同じ方法を作り出したとしても、まさか!と思う期間でしょうね。
とても、経済的な採算には、今でも合っていないのですから、、、
まあ、今残っているSを含め、半年?一年後には、とは、思います。
しかし、更に驚いたのは、この、仮にRと名付けた、缶ベルタイプを試した時に、あれだけ下手くそな、私のヴァイオリンが、大変な遠鳴りをしたのです。
弾きやすいのです。
ヴァイオリンの、目の前の弦が、紡錘形に、縦に振動し始めたのには、驚きました。
良い音ですね!
ヴァイオリン弾くのが楽しくなって来ました。
本当に出会いと言うのは、ありがたい事ですね。
松脂工房光舜堂西野和宏&ほぉ.ネオ
光舜松脂製造販売所