二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

木軸をキッチリ削りなおそう!

2015-03-16 10:39:35 | ■工房便り 総合 
そうで無くとも、揺れる弦ですし、不安定な二胡の音です。

基本的に弦を支える木軸ががたついていると、雑音の原因になります。

雑音の原因の80%位はこの木軸のがたつきによっておこります。

どういう雑音かと言うと、まずは、解放弦での金属音、

普通に音階を弾いていて解放弦になると、いきなり音の質が変わり、金属音がします。

もう一つは、新しい強い弦に交換したりすると、ビビり音がしたりします。

そこでみなさん取ってつけたように千斤のところへゴムを挟み込んだりします。

本来全ての部品がきちんと出来上がっていれば、このような雑音などないのです。

まずほとんどの二胡はこの木軸のがたつきがあります。

或は、あえて作られてしまったがたつきと言うのもあります。

それは、木軸が抜けやすい状態、要するに棹の穴にぴったりとついていない木軸をその動きを止める為に、チョークを塗りこんでしまった場合です。

何度も何度もしつこいようで申し訳ないのですが、このチョークを塗りこむと、木の内部の油で固まってしまい、

がたつきをさらに増やしてしまう事もあるのです。

そのままほっておいて、抜けなくなってしまう木軸もあります。

また、チョークは石の粉ですから、木軸を回せているうちに、さらに木軸を削ってしまうのです。

それも歪んだまま削ってしまいます。

そうなると、棹の穴を市夫d木で埋め込んだりして穴をあけなおしになってしまったりもします。

普通木軸も、紫檀や黒檀の木材で出来ています。

木工の専門家以外には削れないでしょう。

三味線なども、この木軸は数年に一度削りなおしたりもします。ヴァイオリンもそうですね。

二胡の場合、この木軸が棹の一点で支えられていますから余計がたつきが出やすいのです、

ですからこれは是非お勧めです。

木軸をしっかりと削りなおすのは、良い音色を作る第一歩だと思って下さい。
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