(写真と文章は関係ありません)
ここ何日か雨が降り続き気温も低くなって野生きのこの発生が始まり、秋季の山の幸を求めて山歩きをする季節となってきました。そして、気になるのは福島第一原発から飛散したセシウムのこと・・・。(人工栽培されているきのこは十分に安全性が確保されていますので、ご安心ください。)
色々な文献を読んでいると森林の土壌、それも落ち葉層と表層土壌の境目あたりにセシウムが留まっているようです。この部分に菌糸を張り巡らせているのが野生きのこです。野生きのこには腐った木などに生える腐生菌と生きている樹木の根っこなどと共生する菌根菌がありますが、どのようなきのこがセシウムを吸収しやすいのかはっきりと分かっていないのが現状で、しかも野生きのこの放射性物質の量を測定できていないようです。
野生きのことセシウムに関する文献も少ないのですが、チェルノブイリの事故で放出されたセシウム-137と野生きのこに関するパンフレットがフィンランドから出されていました。こちらをご覧ください。
語学が得意ではない私が読んだかぎりでは、天然物に含まれる放射性セシウム濃度は600ベクレルは超えてはならないこと。セシウム―137は水に溶けやすいので、きのこの量の三倍以上の水で10分茹でて、茹で汁を捨てて、たっぷりの冷水に晒せばれば70~90%もセシウムの量が減ること(美味しい出汁が無くなっちゃう!)。きのこの種類でセシウムの含有量が違うことなどが書いてあるようです。
(写真と文章は関係ありません)
日本では、野生きのこの取り扱いについて今のところ何もガイドラインが示されていませんし、個々に含有量を図ることはできないでしょうから、毒キノコかどうか分からない時と同じように最終的には自己責任で食べるかどうか判断するしかないのでしょう。
そしてルールとして、安全が十分に確認できるまで、①採ってきた野生きのこは自己責任で食べる。②他人には配らない。③販売しない。 の三原則を守って戴くしかないのでしょうね・・・。
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