しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

コンビニの繁栄と地域の荒廃

2010年05月22日 | Weblog
小さな町の駅前に2,3軒のコンビニが出来ると駅前のほとんどの商店は廃業に追い込まれ、駅前はシャッター街となる。
これらの小さな店は24時間営業はできない。
仕入れロットが小さく卸しの価格も高いので収益率も悪い。
サービスのためには、品数も揃える必要があり、それらのほとんどは回転率も低い。
これらの店は顧客が地域の消費者そのものである。
馴染み客で続いた地域商売はいつまでも続かなかった。

ここに参入したコンビニは小さな町の大企業、独占企業。24時間営業で駐車場を備えほとんどあらゆるサービスを代行、取り扱う。

宅配取次ぎサービス、公共料金代行サービス、銀行ATM設置、電子マネー使用、郵便ポストの設置、医薬品の取り扱い、ゆうパックの取次ぎ、アルコール飲料の販売、タバコの販売、
これまでの地域の担い手屋さんを駆逐してきた。

「タバコ屋」「八百屋」「魚屋」「雑貨屋」「酒屋」「豆腐屋」「菓子屋」「ケーキ屋」「パン屋」「本屋」
コンビニはロイヤリテイ仕入れなので中央のFC本部に資金回収され地域にはほとんど還元されない。セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス。

これら大手は日本の従来からあった小規模の地域担い手「屋さん」を駆逐してしまった。
コンビニの拡大は世界的な傾向だ。アジアでも台湾、韓国、中国、を中心の急速に拡大している。ベトナムにも大手が参入する。

日本では飽和状態のためこれら大手の海外展開はこれから更に加速する。
百貨店の売上げを超え、金融危機の中ひとり勝ち。イオンの参入。
現地企業との合弁は注意しないと地元の零細業者との摩擦も心配だ。

ブログランキング

人気ブログランキングへ