しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

団塊世代マーケットは不発?

2010年10月22日 | Weblog
90兆円の資産を持ち、大量に定年退職する「団塊世代」に「夢のシニア市場」を期待した経済界の期待は不発に終わったという評価が多いそうです。

シニアバブルを予言した多くの人の主張は以下の様なものだった。
「金融、旅行、高額な趣味〔ボートや車、カメラ、自転車...)ゴルフ会員権、高級ブランド、グルメ、健康関連、などお決まりのライフスタイル分析をもとに、シニア市場がこれからの市場の中心になる」という論調だった。

結果は?
近隣の小旅行の増加以外、殆んどなにも起こらなかった。
子どもは独立し、余りある退職金をもとに、奥様との旅行や仲間との交流、定期的な社会貢献活動やリゾートマンション暮らし、月に1~2度の仕事の相談といった、華麗なリタイア生活を想像する人がいたが、実態はかけ離れていた。
「逃げ切り世代」と揶揄された「団塊世代」は実はリストラにおびえ不安な社会保障、成果主義の若手登用の中で我慢を重ね、退職金、賞与をカットされ安心の老後とは程遠い心境だった。

団塊世代自身、「こんなはずではなかった」企業戦士として身を粉にして働いたのに会社を辞めた後本当の友は思ったほどいなかった。
有名な話で「これからゴルフ三昧だ」とはしゃいでいた人が、結局一緒に行くメンバーがそろわず、ゴルフそのものもままならない。実態がある。
総務省の家計調査によると、団塊世代退職後〔2009年)の60歳代の1世帯あたりの消費支出は、団塊世代退職前〔2005年)と比べて約6%減った。
大半の企業が60歳定年なのに、年金開始時期は65歳開始と序々に引き下げられた。
完全リタイアする人も多いなかで継続雇用される人の給与も激減だ。
満額給付の65歳まで、あるいは夫婦での満額年金受給開始時点まで生活を切り詰める人がいかに多いかを見誤った結果だろう。

年金頼りの高齢世帯がいかに多いか考え直す必要もある。
圧倒的な金持ち.時持ち、時待ち世代である。1430兆円の個人金融資産の約6割〔900兆円)を60歳以上のシニアが握っている。
シニア世代は他世代より圧倒的な時間持ちだ。そんな世代が残りの人生を謳歌してくれたら、それが個人消費を活性化する効果は計りしれない。
そうすれば景気も良くなり、その結果、現役世代も多いに潤う。
以上日経記事

やっと解ったか!の心境です。
さんざんぱら苦労して手に入れた退職金。自由な時間。先延ばしされた年金、回復しない景気、大切な資産を切り詰めて少なくても生活が安定すると思われる満額年金受給時まで消費を抑える気持ちは十分理解できます。
政府は状況分析が十分でなかった。世論動向を見誤るとこのような「空振り景気」はこれからも発生する。

「庶民目線」が理解できない「富裕層おぼっちゃま草食系国会議員様」ではこれからも
国民の期待が外れていく。もう見放された「自民党」の様になりたいのか。
頑張れ「肉食系庶民出身の熱血漢国会議員」サムライ日本を今一度!

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