しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

中国=ならず者国家?

2010年10月28日 | Weblog
「ならず者」が権力を握ると横暴な専制君主になり、近隣の諸侯がひざまずかないことに腹を立てる。彼らの力の差を計算せず、怒りにまかせてむやみに戦争を仕掛けていく。
そして、最後は滅びることになることは、多くの歴史家が指摘している。

都市国家の昔から似たような覇権争いが繰り返されてきた。地中海地方から欧州大陸に広がり、アジア太平洋でも日本が当事の覇権国に挑んで敗れた。
いまの中国を専制的な「ならず者国家」と呼んだのはノーベル賞学者のグルーグマン教授であって本誌=産経新聞ではない。27日の産経新聞より。

為替政策からみれば、国際ルールを守らずに人民元を勝手に操作している。
南シナ海を92年領海法で線引きすると、武装艦を出して沿岸国を脅して歩く、挙句に、軍幹部は「大国が空母を持つのは当然であり、小国と同じうせず」と豪語した。中国は覇権を求めないと表明したのはいつのことか。
漁船の船長が尖閣諸島周辺で海上保安庁に逮捕されたというのは、争いにしては「些細な原因」だった。それを中国は、「喜んで引き金を引いた」と断じた。

その報復は段階的に引き上げ、レアアースの禁輸から邦人の身柄拘束にまで及んだ。
クルーグマン教授は言う。中国は「政治紛争で思い通りにするために。通商法に違反して影響力を行使した」と非難し、ルール無視の「ならず者経済大国であう」と断じた。
新興の覇権国はまず①自分の力を過大評価しがちになる。
②既存の国際秩序に不満を抱く、③感情的な民族主義に傾斜する、④国家的な損得勘定の分析ができなくなる。

危険水域にある中国に対抗する手段として日本は自衛力を引き上げ、日米同盟を強化することが常識的な策であると別の学者は指摘する。
中国が対日圧力を加えた場合には、日本の防衛費増と国際世論の反発となるコスト高を中国に知らしめる必要があるとした。
そして、自由と民主主義という普遍的価値を行動で示すこと。小国ノルウエーが、中国の民主活動家にノーベル平和賞を授与したように、尖閣諸島の証拠ビデオを公開することがこれにあたる。日本も「大きな棍棒を片手に大声で」世界に踏み込むころあいではと結んでいる。

実に説得力のある記事で嬉しくなり、転載させていただきました。

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