しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

跡地利用

2012年07月01日 | Weblog
1964年に発生した新潟地震。震災復興の一環として、早急に、地耐力の比較的
強い場所に公営住宅を建設。被災者の住宅として造成された市営汐見台団地。

平成18年に取り壊され更地となっていた。(約8千平米)。

この界隈は県営住宅を含む土地が約7・5ヘクタールもある地域だ。海岸線に位置し、砂防地区として永年松の苗木の植栽が続けられてきた地域だった。
地震の為、当時の保安林の一部を解除して、県営、市営住宅が建てられた経緯がある。

今、この地が脚光を浴び始めた。
地元の自治会役員を中心にこの跡地を利用して活用案を新潟市に提言したのだ。
1年半の検討の後、市の建設課が事業を行い、保安林の復活、公園、自然学習ゾーン、
自転車でのトレイルランド構想、周辺海岸林との連携まで盛られた提言書となっている。
市民の声が行政の開発を先導した良い例となったようだ。

今、鳥屋野潟の北面も脚光を当てて、従来南面地区のみ開発されてきた経緯を見直し、
市民が誇れるかっての景観を取り戻すプランも進行中だ。
すべて地元住民の熱意が行政を動かしている。

新潟市は「自治協議会」を設置して市民と行政とのパイプを強めようとしている。
単なる連絡会でなく、「部会」を設けて、テーマ別提言を市民が行える場を提供している。
この成果が上記の例だ。
新潟市はこの制度を更に活かしてほしい。ボランテイアで提言をまとめた
多くの熱心な地域住民の声が行政に反映される機会が増えるように。

ブログランキング

人気ブログランキングへ