作家・画家・スポーツ選手・映画スター・歌手・記憶に残る偉人。後世に名と記憶・記録を残す。中村が谷繁が2000本安打した。名球界入りだ。王・衣笠に続いて長島・松井が国民栄誉賞を貰った。国民の多くが後世に残るスターとして認めた。
多くの日本人はこの栄誉を自身が受けることはできない。稀有な業績を上げることができる人は限られる。だからこそ、特別な表彰があり、記録が残るのだ。
多くの日本人は誰の記憶に残ることなく一生を終える。とりたてた業績はないのだ。
一サラリーマンとして、あるいはその妻として一生を終える。通夜式、告別式の時に喪主が述べる故人を偲ぶ言葉。お斎の時に偲ぶ縁者の会話。形見分けと遺品の整理が終わると残るは家族にありし日の教えがいかに伝わっているかが問われるのだろう。
父の背を見て育ち、母の愛を感じて過ごした日々。遺族は遺影を見る度に故人の教えを感じることになるのだ。DNAが伝わっていることが直系の誇り。
故人を辱めることなく、自身もすごさねば。と思う気持ちが「後世に残した故人の業績」なのだ。
多くの日本人がそうであってほしい。
昨今「無縁社会」という言葉を耳にする。誰にも見守られず他界する仏。
縁者が現れない多くの無縁仏。日本の底辺を支えて来た多くの日本人であっただろう人々だ。時計と写真数枚のみが遺品となる老人施設の住民。
多くの家族を持ち、記憶を伝えた縁者に恵まれた人との差は歴然だ。
墓を守る事、それは故人を偲ぶ事である。自身を律する教えを故人から頂く大切な務めなのだ。
最後まで家族と共に過ごせる環境が大切である。
根無し草的、放浪者は後世に残る記憶すら無い。水葬、自然葬、などが記事に出るがそうゆう人の残す物はあるのだろうか。
記憶を戻す拠点の確保。霊園よりは自宅に近い菩提寺。墓の確保はやはり必要だと思うところです。