新潟県には動物園が無い。全国には90か所の動物園がある。
かって月岡にあった動物園がなくなって、現在新潟県民は動物園で家族団らんの動物とのふれあいが出来ない。
是非、行政に働きかけ、設立の機運を盛り上げたい。ついては設立要望書に署名をいただく取組に参加してほしい。と発起人の代表がコミ協にやって来た。
かっての県の職員である。退職して7人でこの誘致活動の発起人会を組織している。
場所の想定も無い、規模も触れていない。ただ動物園がほしい。県知事への要望書の署名集めをしてほしい。という申し出である。
集めた名簿の個人情報は当然、他用しない。この種の要望書で必要とする署名数は20万という。現在14万集まったと言っていた。
真偽の程は確かめる術もない。言葉巧みである。挨拶が延々と1時間続く。聞き疲れて質問をする気になれない。
この日のヒアリングを引き受けた会長、他の数名の役員は「回覧で流せばいいじゃあないか」と単純だ。
そうでもない気がする。この種の署名活動を組織参加に流すことは初めてな筈だ。もう少し慎重にあってもいいのでは。
学校統合で地域要望を市長に提出したばかりではないか。この際には地域住民の要望を半年かけて集約、役員会で審議して要望書の内容も吟味した筈だった。
この種の「要望書」なんでも来るから流すでは、悪しき先例とならないのか。
又、署名要望がコミ協から来た。と評判を落とすことになりはしないか。赤字体質の動物園経営。どこの自治体も赤字を補助金で賄っている。
だから、やれるという発想だ。
新潟市は膨大な借金を抱えている。県もそうだろう。行政が単独で声を挙げれる状況には無い。
だから市民の声で、署名で行政の腰を上げさせたい。という目論みだ。
小生は消極的な意見である。安易な発想に流されて、署名活動に加担する。コミ協も賛成した。ということになるではないのか。
多数決では負けた。事務局長としては消極的だ。ただ流すのみとしたい。特別な署名活動としたくない。集まった分だけ提供する。
多分、極く少数の署名となるだろう。流した後で流した事に対する異論が聞こえてこないことを望む。