Remains of The Accidents

アクシデンツなページ

【読了】 赤絵の桜  山本一力

2010年09月14日 | 読書
損料屋喜八郎シリーズの第2作

山本一力の江戸小説が読みたくてしようがなくなり購入
本当は「損料屋喜八郎始末控え」から読みたかったのだが、本屋の都合にて逆順で読了
「あかね空」から読み始めており全くの逆順で進んでいる

なんとも情緒にあふれて粋な人物たち
細かい描写もするどくぐいぐいと引き込まれていく

これまで書店ですごく引力を感じていた作家、装丁であったがやはりはまってしまった

ストレスの多い、人間関係の歪んだ仕事場にいると
江戸下町の風が心地よく感じられる
小説の舞台は深川、小生の職場は愛宕山そば

昔はずいぶんな距離だったのだろうな

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ツマグロヒョウモンチョウ

2010年09月14日 | つれづれ
宮崎から川崎に引っ越してもう1年半になる
川崎の自宅はもともと古いアパートであったものをテラスハウスに建て替えた新築の物件だった
南西に傾いた傾斜地で日当たりはよい

となりには歳老いた姉弟が住んでおられ
よく手入れされた庭には四季折々の花に加えてぶどうや柿、柑橘などが植えられている
その庭にときどき花を求めて蝶が舞い降りる



この週末には珍しくツマグロヒョウモンチョウが来ていた
この蝶、元々は南方系の蝶で本来であればこのあたりでは迷蝶とされるはずだが
調べたところ、温暖化の影響か関東ではすでに土着しているとのこと





蝶の写真は、宮崎時代に撮ったアサギマダラの群翔以来

この蝶を調べているとなかなか採集趣味(最近は標本よりも画像採集が主体のよう)
高校時代に六甲山に採集に行ったのを思い出した
これから機会があれば子どもたちと出かけた先々で昆虫(画像)採集を続けたい

(近眼・老眼が進んだわりにマニュアルフォーカスでそこそこのピントかな)

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【読了】 精霊流し 解夏  さだまさし

2010年09月01日 | 読書
横着してはいけないが、「眉山」を読んだのち
BOの書棚にならんでいたので一気に読んでみた
発売と逆順に読んでいったわけで、著者の成長度が
よくわかった

第一作であった「精霊流し」は自身と家族親戚の
半生を描いた自伝的作品とのこと
確か、テレビ番組の企画で書き下ろした作品であった
と記憶している
処女作であり構成の甘さや展開の稚拙なところが
見受けられるが一般論として限られた時間での
自作とすればなかなかの大作かと思われる

「解夏」は第二作
失明していく小学校の教師の心境、移り行く長崎の
風情、表題作をはじめとした短編集
短編を重ねることで文章は落ち着いてきているが
著者独特の行き過ぎた情景設定がやや鼻につく
感じが否めない
登場人物に自然体を演じさせようとして演出過多に
なっているように思えて仕様が無い
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