Remains of The Accidents

アクシデンツなページ

【読了】 口笛をふく時 遠藤周作

2016年07月11日 | 読書




三ノ宮で中学のころ好きだったひとを見かけたことをきっかけに
昔々読んだ小説を思い出して、少し探してみたらAMAZON
に文庫本があった

早速購入したところ、一気に読み終えてしまった

いつ頃読んだのか記憶は定かではないが、感想文を書いた覚え
があるので、少なくとも中学校から高校にかよっていたころだろう
明石市立図書館で借りてきた単行本だったように思うので高校時
代の夏休みだと思う

物語は、主人公小津が新幹線の中で中学時代の同級生に声を
かけられたところから始まる

全体的に、戦中派と戦後派、戦争と高度経済成長、父たる自分と
医者である息子にある溝を浮き彫りにしていく物語

戦争によって短命に終わった人生、戦争によって大きく変えられた
人生、そしてその中で特に何事もなく平凡に進んだ自分の人生
三つの人生がふとしたことから再度結びついてしまう

当時は自分の父親と友人の姿と重ねて読んでしまい
勝手に涙していた 

 


そんなことより、今回は明石の実家に帰る電車の中で読了したのだが
沿線の風景を眺めながら、この小説って一体いつ読んだのだろうかと考え
ているうちにいろんなことを思い出した

新快速電車がちょうど神戸駅に到着したときだった
たしか、転校した女の子を追いかけて神戸駅までキセルしたことがあった
と記憶のすみからかけらがよみがえる
小学5年生の晩秋だったように思う

母親のバレーボール大会についてくるという情報を得て、明石公園
にバカ友4人ででかけた帰りだった

その時のモノクロ写真が今でも残っていてスヌーピーのトレーナーを着ている
今の王子と同じ歳だから、ずいぶん自由にいろんなことをやらせてもらっていた

たいした小遣いももらっていなかったので切符は入場券、神戸駅までドキドキ
しながらバカ友たちと乗車して、そのまま折り返して明石駅まで帰ってきたはずだ
他愛のない話だが、5年生にしては行動力のある子どもたちだった

さてさて来週は王子がクラスの仲間たちと市営プールに遊びにいくという
王子の感覚はわからないけれど、そろそろ女の子が好きになってもよい
歳になってきた

王子、ガンバレ、そろそろだ


 

コメント
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