ひさびさに帰省していた奥さんと子供たちが帰ってきた
帰り道、東名高速牧ノ原付近の復旧現場を通ってきたが
通り過ぎてみると一瞬の間だった
24時間ぶっとおしの突貫工事、ご苦労様でしたといいたい
独りで通勤している間に呼んだのが掲題の作品
一言でいうなら、世間の人はそんなにセックスしてたのかという感じ
裏表紙には男女の抱き合う姿もなく、「普通の人たちの少しだけ特別な
恋を綴った10篇。・・・・傑作短編集。」とある
こういう小説を4TEENな少年たちが読んで「夏休み読書感想文」を
書いたらセンセイたちはどう評価するのだろう
「**文庫の100冊」なんかには選ばれないのだろうか
父が学生時代に教育実習生として母校に通ったとき
何の因果か学卒2年目の「女の子」につけられてしまった
恐らく彼女は処女だったろう、机に飾った卒業式の袴姿をみても
子供まるだし、そのくせ父に対して必死につっぱっていた
生徒たち(といっても父にとっては近所のガキンチョ)にも
なめられっぱなしで、ヒステリックな声でのみ話してもらえているようだった
願わくば彼女がその後結婚退職していてほしいのだが
結婚しても出産しても退職する女性教師は少ないらしい
一般の職場に比べて楽なのだろうか、いやモチベーションが高いのだろう
そういうことにしておこう
小説としては、
うまいのだけれど、ちょっとまとまっていない感じが気になるものでした
非日常でもなく、決して読者一般の日常でもない
微妙なところを突くのだが、どうやら突き切れていないような・・・
4人の14歳の話
愛らしいキャラクターが跋扈する痛快かつ少しセンチメンタルな話
ひと昔前は高校生くらいが青春の対象だったのだろうが
この頃からは中学生が「若者」世代となったのだろう
父も、今振り返れば14歳のときにちょっとそれまでとは異質な友人たちと
出会い、色んなことから開放されて半人前ながら大人のスタートラインに
ついたと思える
13歳でもなく15歳でもない微妙な年頃
大人でもなく子供でもない
小さな川が大きな海にそそぐ汽水域のような時間なのだろう
明石の町を自転車で駆け抜ける自分の姿
そこにはいつも海があった
夏休み、早起きして出かけた朝焼けの海はなんともキレイだった
昼過ぎにはテトラポットの上でカラダを焼き
夕焼けの中でなんとも遠い将来について話していた
蝉がなくと明石の海を思い出す
決して透き通るような水ではなかったけれど
この世の中に、キレイな嘘とキタナイ現実があって
それが混ざり合って大きな海ができていることを教えてくれていた
海、今年は海に出かけられなかった
夕刻早めに事務所を出たつもりでも買い物をして
帰宅すると21時くらいになっている
早速、風呂をあびて夕食にかかる
ちょっとしたものを電子レンジであたためるだけ
ビールをあけて箸を動かす
この時点でもう22時
もし子供たちがいて奥さんがいなくなったらと
考えるととてもではないがビールなどあけてはいられない
当然、もっと早く事務所を出て買い物も効率的に
済ますのだろうけれど、ろくなものは食べさせられない
奥さんが家にいてなんとかやってくれることは偉大なことなのだ
閑話休題
この話、宮崎ならば通勤に自動車が使えるし時間もかからない
のでなんとかなるのだろうと想像したが、宮崎には肝心の仕事がない
やはり、東京と地方は環境があまりに違いすぎる
今回の選挙、税金のムダとか子育てがどうとか言っているが
色んな問題の根源は「人口の集中」ではなかろうか
都市人口の集中・過密が地方の過疎を呼んで
稼働率の低い道路が生まれ、少子化が進み、食品自給率は
下がっていき、この時期には渋滞も発生する
税金の使い方も問題だが、入るほうでも問題がある
税金(歳入)が足りないのならば東京地区に本社機能を
おく企業に対する住民税を倍増して国税化すればよいのではないか
企業を誘致して人口を増やしたい地方都市はいくらでもある
本社移転となれば「移転費用を負担してでも」なんてこともあるかも知れない
なんせ時代はブロードバンド/クラウドの時代なのだから
経理やシステムのセクションが東京になきゃならない理由はどこにもない
人口の東京偏在を解消するだけで解決する問題はたくさんあることには
東京に住む多くの人が気づいている
東京自身の問題もだいたい解決するではないか
永らく地方在住していたものの意見としては
声高に叫んで利権を得る地方分権ではなくて、人口調整だけが解決策だと
云いたい
人口が経済力を起し、投資を生み、さらに人口を生んでいくのだ