Remains of The Accidents

アクシデンツなページ

【読了】 竜馬がゆく 司馬遼太郎

2011年04月30日 | 読書

長かった

単行本5冊が各100円で売っているのを見つけて即購入したのが3月の震災直後

<colgroup><col style="width: 54pt;" span="3" width="72"></col> </colgroup>
1 立志編 383
2 風雲編 346
3 狂瀾編 361
4 怒涛編 373
5 回天編 456
    1919

都合、約1900ページを1ヶ月あまりで読了した感じだ



実は、この小説自体は父が生まれたころに書かれたものであり
既に発表から約50年経過していることを考えれば古典の部類なのだ

今回、廉価に出回っていたのは、恐らくNHKの「竜馬伝」にあわせて
購入した人が手放したものだろう


司馬遼太郎は、小説の初稿から脱稿まで竜馬のことを歴史が必要とした人物
であり、それ故に歴史に名を残す傑物であるものとしている

混乱の世において、彼を含めた数名のみが「日本」を見ていたのだといい、彼らの中で
彼のみが、形骸化した制度の隙間を行き来しできた
そして、その旧態を叩き壊せたのだといっている



さて、父は学生時代から数十年、坂本竜馬に関する小説は避けてきた
その理由は、あまりにも坂本竜馬が魅力的に位置づけられすぎていることだ
どの小説もフィクションではあるものの、一種の海賊である彼を美化し続けて英雄にしてしまう

そして、その源は恐らく昭和38年頃から書き始められたこの小説によって、
あるいはこの小説に感化された様々な作品によって、数多くの凡人たちが天命を大きく
甚だしく勘違したことを思うためだ

この作品自体は、その考証や検証において一級の歴史小説であるかと思われ傑作ではあるが
その反面、描かれた竜馬の人物が魅力的すぎて人心を惑わせたのも事実ではなかろうか


父はこの小説を読了したその翌日に、子どもたちと釣りに出かけた

家族で、いわしを20匹ほど釣り上げた幸福感にひたっていた
「あぁ、やっぱり俺は歴史なんぞ変えるような、たいそうな人物でなくてよかったなぁ」と感じた

少々頭髪が薄くなっても、平和で大過なく過ごせる世の中が一番だ
姫さまも王子も、歴史に名を残したりせんでええからな



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連休初日は・・・・・

2011年04月30日 | 子供たち

今回は混雑を避けて近場にこだわって連休を過ごそうということになった

で、先週中ごろに近隣の釣具チェーン店にて子供用つりセットを購入!

本日、満潮を狙って横須賀市のうみかぜ公園に出張してきた



場所をゆずってくれたおじさんの話では、シコイワシ(かたくちいわし)が来てるよとのこと

ちょこちょこっとサビキをセットして、さっそく竿を出してみる

すると・・・・・・・・・・・・、まさに見本のごとく父がヒット!



それからは奥さん、姫さま、王子と連続ヒット!

さすがにサビキは簡単で、あっという間にバケツに魚がたまっていった

予想外の釣果に大喜びの子どもたち


帰宅して、釣果は夕食に・・


 

日ごろあまり魚が好きでない王子も喜んでパクパクっと



 

父にとってはもう数十年ぶりの堤防サビキ釣りだったが、存外の釣果に満足々々

近場で新鮮な体験ができてなかなか有意義な一日だったな









余談)

最初の一匹には、二人とも感動して

バケツの中のそいつに名前までつけてとても可愛がっていた



ピョコちゃん


云っとくけど、ピョコちゃんもテンプラになってたよ (T_T)

 

 

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生きているということ

2011年04月09日 | つれづれ

大震災から1ヶ月すぎて少し油断したところに大きな与信がきた
ここ神奈川でもそこそこ揺れた
小生はちょうど姫さまを寝かしつけたところで
その手を握りながら布団の中にいた

王子は夕寝からそのまま着替えてとなりで眠っていた
大きな揺れのわりに子供たちは目覚めない
TVのスイッチをいれて、音を消してみていた

宮城で相当な震度になっていた

闇の向こうに子供たちの寝顔が見える
幸いゆっくりと大きな息をしている

震災で亡くなった我が子を抱き上げる母親の話を読んで以来
ここでこうして生きているという普通のことが
ここでこうして子供といられるという普通のことが
とてもとても尊いことに思えて仕方がない

谷川俊太郎氏の詩に「生きる」という詩がある
この詩を小室等氏が 「今生きているということ」とという唄にしている

久しぶりに聞いてみた
今、生きているということを大事にしたい

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