Remains of The Accidents

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遠州ソロツーリングの2

2023年10月08日 | 二輪の話

旅に病んで夢は枯野をかけ廻る

よく眠れなかったまま、早朝に島田のホテルをあとにしてまずは
大井川の河口付近まで。

ここから海岸線を縫って沼津まで走っていこう。

途中、焼津や清水の漁港に立ち寄って朝の活気が見られればよい。

もともと海沿いに住んでいたので朝の海が大好きだ。

漁師町や漁港ではないので、朝からにぎやかなことはないが
神戸や大阪からわざわざ釣りにくる人たちでそれなりに人通りがあった。

焼津から静岡市内に向かう海岸沿いの道は、以前にも
通ったことのある大崩海岸。

なにやら先月くらいに廃道となっいる旧道部分がさらに
40mほど崩落しているとのこと。

海上橋を渡って静岡市内に入る。

休日だというのに朝から車も多いと思ったら、今日は土曜日。

 

R150を東に進むと海岸線は一直線、久能山東照宮のふもとに
少し立ち寄ったが、参拝は9時からだと書いてあり断念。

本当は少し足を動かすためにも登った方がよいのだが。

一直線のR150を進むと日本平の出口から三保の松原をめざす。

三保の松原は景勝地、まだ売店も開いていないのに観光客の姿がちらほら。

自販機でコーヒーを買って、浜に出て休憩。トイレがきれいだったので
ここで拝借した。

連休はここでイベントがあるらしく係の方々が準備しているのが見える。

コロナが収まって、観光関係はようやく息を吹き返しているようだ。

ところでこの松原に羽衣の松がある。

立札によれば、この松で三代目。この松の木が樹齢約300年という。

300年前に2代目から引き継いだとして初代は何年に生えた樹なのだろう。

三代目でも松は松。観光地なのだから細かいことはよいとして天女が
羽衣を掛けた松と、この三代目にはなにか関係があるのだろうか。

朝から一所懸命に松の落ち葉を掃除しているボランティアの方の横で
不遜なことを考えていたら自販機のまわりにもゴミ箱がないことに気づいた。

どうすんの、これ。

午前中にバイクを返す予定なので、先を急いだ。

他人の物を借りている間は、こうやってなんらかの制限を受ける。

仕方なく、松原を後にして清水漁港、JR清水駅前を経由して
そのままR1を東進。

予定では少し早く帰着してしまいそうだが渋滞は読めないので、余裕が
あると思っていると遅れてしまうのがツーリング。

これを速度で解決しようとすると痛い目にもあう。

仕事の日でも、午前中はなんとか集中力が維持できるので
午前中にどんどん東進していくこととなる。

少し時間があれば三島市の「柿田川公園」に寄りたかった。

ここは富士山からの伏流水が湧水となって出てくるところで
清涼な水にカワセミなどの野鳥が集まるところだが、今回は
時間切れとなって見送り。

その後、時間通りに無事箱根まで走りついて今回は終了。
事故なく帰着してよかった。

 

さてさて、自動車に荷物を移してほっとしてもまだお昼。

どうせ慌てて帰宅するほどの用事もない。

このまま、車で三島まで降りて美味しいものでも食べて帰ろう。

そして柿田川公園にも寄ってこよう。

 

 

追記)今回の教訓

・チェーンキーを忘れた。

・b+comの充電を忘れた。

・前日、夕刻に借り出して宿まで走ってしまい、早朝に宿をでて
 山道を走る計画の方が融通が利いたし、各駅にも立ち寄れたはず
 なので次回リベンジの時にはその作戦で。

・あらかじめ休憩するスポットを決めていかなければ、バイクで
 走り出すと中毒患者のように走りつくしてしまう。

以上、でも楽しかった。

 

 

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遠州ソロツーリング

2023年10月08日 | 二輪の話

失敗だらけの仕事を忘れて一度リフレッシュしようとバイクを借りてみた。

どこかふらりでかけて色んなことを頭から抜きたかったのだが、休日前
に仕事は完結せず、澱んだ心のまま旅にでた。

行先は箱根。箱根のバイカーズパラダイスというところでバイクを借りた。

前週までの計画では、沼津まで東海道線で出かけて沼津駅前でバイクを借りる
予定でいた。

連休の渋滞を避けて帰りはビールでも飲みながら知らぬ間に日常に戻ろうと。

ところが、先週に至って箱根で安く借りられることとなり急遽箱根発に変更。

箱根までは自動車、自動車をそこに預けてツーリングに出かけることとなった。

今回のバイクはCB1100、最近はほとんど見かけない空冷4気筒のリッターバイク。

重い。だだ重そう。

リッタークラスと云えば、我々が子供のころはスーパーカーなみのマシンだった。

Z1、KZ1300、GS1000、CBX1000などなど。

 

ただ、いつも通りシートバックをリアに載せて跨いでみると諸元をみて感じたほどは
重くなく、足つきも十分、エンジンをかけて軽やかに(?)旅は始まった。

今回は、箱根を11:00ころに出発して下道で三島/沼津に降りて昼食、それから
静岡市を経由して安倍川を遡り井川という集落まで走り、大井川鐡道の終着駅。

そこから井川/大井川沿いに下って島田宿で一泊する予定だ。

静岡市で昼食を済ませてから安倍川を遡上していく、ダンプカーや軽自動車とともに
ランデブー、周囲にほとんど自動車がなくなったところで警備員の方に停められた。

西河内川と中河内川の合流点、警備員さんが云うには

「この先で道路拡張工事をやっていて通貨できる時間が限られている。次に
 通過できる時刻まで1時間以上ある。ここを右に曲がって迂回路に行く
 こともできるがどうするか。」と。

迂回路もひどい山道のようだったが、一応県道なので未舗装の部分はないという。

結局、1時間以上ボーっとしていても仕方ないので迂回路県道27号線へ。

さて、箱根からここまで走っていて、ここから迂回路にはいってガソリンは
大丈夫だろうかと思案、最近田舎に行けば行くほど不安だ。

念のために、迂回路に進んですぐにあった壊れかけのスタンドに寄ってみた。

スタンドのおやっさんがどこまでいくのかと尋ねるので、ここから井川駅を
目指して、その後は島田までくだるつもりだといった。

おやっさん曰く、それじゃもう真っ暗になるから山道なので気を付けてと。

この時点でまだ14:00。どれだけ時間のかかる道なんだろうと不安になる。

これまでの経験で山道では地図上の距離はアテにならないことは知っているのだが。



何度か地元の車両や工事現場を行き来するダンプカーとすれ違いながら山道を登っていく。

口坂本温泉というところまで進んできたものの、一向に峠にはさしかかる感じがない。

大日峠というところを越えれば井川まではあと少しのはず。

途中、見事な滝もあったが寄り道せずにまずは峠まで。

雨で溜まった落ち葉が湿って轍をつくり、足を取られそうな感じがしてならない。

250kgの車体を倒してしまったらよほどのことでない限り自分では引き起こせない。

不安はあるものの、大きな単車ほどゆっくり慎重には行けないものであり、ある程度
トルクをかけていないと斜面では容易にバランスを崩してしまう。

ニーグリップをしっかりして、2速で進んでいく。

ようやく大日峠に到着、休憩しようかと思うが峠と云えどただの交差点。

ゆっくりする場所もなく、平坦な路肩を選んで車体を停めた。

振り返ればすすきの穂が風に揺れている。

今年も猛暑だったが、暑かった分、秋の冷え込みが身に染みてくる。

峠はもう秋本番、エンジンを止めると虫たちの輪唱。

 

久々のツーリング、久々のリッターバイク、久々の山道。

ようやく仕事のことが頭から抜け始めたが、携帯電話にはメールと着信あり。

容易なことでは、頭は空にはならない。

ウンザリしながら返電、相手はこんな山の上からかけている電話とは思わず
普段と同じように会話して終了。

規則によってメールには返信できないが、やはり仕事の手戻りのこと。

そう頭のよい人間ではないのに、口に糊するために仕事を続けていると
周囲に迷惑をかけてばかりでなんとも情けなくなる。
後輩上司は気を遣いながら連絡してくる。
こんなことが、このままどこまで行くのか、止まるのか。

 

あらためて地図を見てみると、井川ダムまではあと少し。

やはり想定していたように時間がかかっているが、今のところ日没までには
下界に降りられそうだ。

ただ、楽しみにしていた大井川鐡道の各駅には寄れそうもない。

井川ダムで少し写真を撮って、そのまま下り坂に向かう。

途中、数台のクルマが道を譲ってくれるので感謝して前に・・・。

ただ、少し走ると左側からなにやら警笛の音、ふと路肩に寄せてみると眼下に
奥大井湖上駅が見えた。

ちょうど上りの列車が入線したところのようだ。

こんな偶然もないものだと数枚写真を撮っておいた。

大井川鐡道の旅は次回の楽しみにとっておくこととして、秘境駅をでる列車を
見送ったら自分も金谷の街に向かって出発。

金谷から島田市のホテルまでは夕刻の通勤渋滞にあたり、ようやく到着したら
予想通りに真っ暗な夜になっていた。

明日は早朝に宿を出て、静岡の海岸線を通って箱根まで走る。

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