Remains of The Accidents

アクシデンツなページ

療養期間を終えて

2022年02月13日 | つれづれ

ようやく1週間経った。身体も本調子に戻ってきた。

最初に高校生の長男が発熱、その日の夕方遅くに発熱外来で検査してもらった。

結果的に、長男以外は陰性で宅内隔離することに。

ひとり閉じ込められた長男が不憫で、面倒を見ていたら自分も少し喉が痛く
わずかながら発熱もあったので、近隣の耳鼻咽喉科で検査して感染が確認された。

いずれの医院もいわゆる「かかりつけ医」ではなく、一見さん。

それでもこころよく診察していただき、保健所にも連絡していただいた。

薬局の方、保健所のコールセンターの方からにも御礼を言いたい。大変世話に
なってしまった。皆さんに頭が下がる思いでいっぱいだ。

無事快復しても報告にいくすべもないので、この場を借りて心から感謝したい。

なにか手伝えることがあるなら・・とも思う。

療養から帰還した誰もがそんな気持ちだろう。

 

自分は、まったく軽症で済んだのだけれども、10日間も部屋に籠っていた身体は
なんだかふわふわして落ち着かなかった。

そしてなにより精神がおかしいままだった。

閉ざされた空間に居続けたことでいらぬことばかり考えていた。

この後の人生をどうやって過ごしていこうか、体力のあるうちに次の行動に移るのか。

それとも長男が巣立つまではそばにいるべきか。

そんなことばかり考えて、闇に浮かぶ天井を見ていた。

 

 

 

 

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自宅療養中

2022年02月06日 | つれづれ

今日で療養期間も終わり明日からは日常に戻る。

療養と言ってもただ同じ部屋にいるだけのこと。
特別なことをするわけではない。
むしろ、何もしないで過ごしただけだ。
 
この期間に洋画を4本観た。
前々から観たかったものもあれば、たまたま
観たものもあった。
 
「Bucket List」
前回書いたとおり、名優の演技に涙した。
 
「The Shawshank Redemption」
M.Freemanの演技もさることながら、やはりアメリカ映画ならではのシナリオがよい。
ドラマティックに起承転結を展開し、最後は見事に伏線を回収する。
緩めては締め、締めては緩める絶妙な演出もともなう。
療養中、拘束された主人公の姿に我が身を映しては嘆き、自由を手に入れた彼のように
ならないかと、フィクションにもかかわらず夢を観た。
 
「Field of Dreams」
K.Costnerが夢を追う。50〜60年代の忘れ物を求めて、70年代のアメリカ大陸を
渡り歩き、アイオワに帰って来る。 
そういえば、自分の父親と最後に交わした言葉も、あまりまともな会話ではなかった。
今も、息子とはろくに話もしない。そういうものだ。
いつか袂を分けて歩きだした先の、その先でなんとなく気がつき、なんとなく忘れる。
父子などそんなものだ。
 
「a Perfect World」
K.Costnerの名作をもう一本。
この映画はDVDがレンタルに出たされた直後に借りた記憶があるがストーリーは頭に
なかったので、どうせ頭の部分だけ見て返却したのだろう。当時はそういうこともよくあった。
「Fandango」という青春ロードムービーが好きで、そこに出てくるCostnerが主演している
だけで借りたのだろう。
ここでもキーワードは「父親」、ろくでもない父親のたった1枚の絵葉書が物語のキーになる。
 
どの映画も年代は違えど、なにが善でなにが悪か、人は人を間違うことなく裁けるのかという
根本的な問題を含んでいる。
揺れては起き上がり、起き上がってはまた揺れるアメリカの近代は10年〜20年ほど遅れて日本
にやってくる。いや、日本にもあることを気づかせる。
 
こんなに映画をまとめて観たのも久しぶりのこと。
新型コロナの療養だったのか、疲れた心の療養だったのか。
わからないまま、明日は釈放される。
 
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