結局、今回は退職を見送ってもう1年働くことにした。
上席との面談でもずいぶん慰留されてしまい行き場を失ってしまった。
ただ、2026年春には必ず退職すると上席にも家族にも宣言してしぶしぶ了承を得た。
(なぜ「しぶしぶ」なのかはわからない・・・)
しかし、今年は大きなイベントもなく「仕事時々ツーリング」で終わってしまった。
昨日が年内最終出勤で今日から10連休にしている。
前半は家族旅行+家内の実家に帰省ということで、中央道方面から三河に向かう。
長男が運転免許をとったので、張り切っている。初めてのロングドライブだ。
また昔話となってしまうが、自分が運転免許を取得したのは19歳の春くらいだった。
前年、大学に入った夏休み、お中元配送のアルバイトを終えて出た四国への一人旅で
出会った人たちが単車で自由に旅するのを見て、まっ先に原付の免許を取得した。
その後、やはり普通自動車の免許も必要かと思いたち、冬の間に時間貸しの教習所で
ノウハウを教えてもらって、直接運転免許センターで試験を受けて苦労しながらも
なんとか取得した普通自動車運転免許。
免許取ってもまないころは、隣に乗ってくれた友人から「怖い怖い」「危ない!」と連呼
されながら運転を覚えたものだ。結果、特に事故をおこすこともなく今に至っており
ありがたいことだと思っている。
最初のロングドライブでどこに向かったのかなどは忘れてしまったが、恐らくバイト
仲間と出かけた岡山県の鷲羽山だったと思う。
バイト先は木曜が定休日だったので、1台の自動車に4人乗り込んで、平日の早朝から
「あーでもない、こーでもない」と賑やかに出かけた。
当時は瀬戸大橋がまだ工事中で、鷲羽山からその工事風景が展望できるというので
鷲羽山が目的地になったと覚えている。
ケビン・コスナーの初期のころの出演作に「Fandango」という映画がある。
大学卒業を前に徴兵の通知を受けて、最後のバカ騒ぎをしにテキサスからメキシコ国境に
向かうロードムービーで、今でも大好きな映画の一つだ。
大学4年の夏、就職活動の合間にやはり友人の車でそんなドライブに出たことがある。
映画に比べれば、ちっぽけな1泊2日の小旅行だったけれど、自分たちにとっては
「遊んでいられる時期」の終焉を意識しだしたころであり、不毛な採用面接が終って
就職先がほぼ決まり「ネクタイを締めてスーツを着る」生活に怖れを感じはじめた時期だった。
その後、皆それぞれに人生を進んでこんな歳になってしまった。
次回、契約を更新せずに「毎日スーツを着る」生活が終焉を迎えることになる。
あの頃は「見えない未来」への夢と不安を語っていて、今は「通り過ぎた過去」への
後悔と怨恨を口にしがちなことが少し残念だ。
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