王子を野球チームに入れて3シーズン目になった
残念ながら、父のミスで王子をあまりヨクナイチームに入れてしまったと反省している
結果、王子は中学では野球をやらないと云う
それもまぁ悪いことではないのでよしとしよう
ただ、かえすがえすも悔いが残るのは、"弱い"チームに入れたのではなく
未だに根性論を振り回すチームに入れたことと我が子可愛いとする監督のいるチーム
に入れてしまったことだ
結局、監督が恣意的なので選手は育たずじまいで野球を終えてしまうこととなった
うんざりしたのが、怒鳴る、責める、嘆くの三点セット
さりながら我が子が可愛くて、横着プレーをし続けても先発で使い続ける
馬鹿監督・コーチのいるチームに入れてしまった
子供は親の鏡、親は子供の鏡
まず、我が子の指導ができない親が監督とかコーチとか
恰好をつけてがなっていても、実のところ我が子の教育も
満足にできないのによその子を指導できるわけがない
王子を入れたチーム、低学年時代は監督の娘と息子がメンバーに
いるのだが、これらが試合で全く一所懸命にプレーしない
高学年のコーチの息子は、基礎トレになると「お腹が痛いので練習できない」と
云い、バッティング練習が始まると「治った」と云って参加しようとする
父親もさすがに恰好がつかず、泣かせてしまうほどに責めるのだが
ADHDのようで改善はなく、そのまま中学生になっている
少し距離をおいて見ていると本当に可哀そうな感じがする
同じ親として、なかなか苦しいものがある
低学年チームの監督には何も感じないが、期待している息子が「情けない」まま
指導にあたる高学年チームのコーチには辛さには痛み入る
低学年チームの監督は日々夫婦でいかに我が息子をヒーローするか苦心しているが
残念なことに息子本人は"しんどいことはいりません"と太々しく過ごしている
こんなチーム入れてしまったことを悔やんでいる
反省してももうもどらない時間が過ぎていく
もっともっと今を大事にしようと思う
バラが咲いて春は進んでもう初夏の空気になってしまった
このGWはずっと王子の野球に付き添っていた
週末、最後の公式戦に向けての練習試合では負け知らずだったのだが
今日の本番はボロボロになってしまった
初回、二回と打てない中でなかなか守備で固めていた
残念ながら、その後は四球から崩れて加点されてしまった
王子もなかなか結果を出せなかった
試合中、一塁のうしろで写真をとっていた父のそばで地団駄を踏んで
悔しがっていた
その後、二人の走者を封殺し、三盗を試みた走者もほぼ刺した
結果的には三盗はセーフになったが、タイミングは完全なアウトだった
帰宅後、家族で王子を労いながらチーズケーキやを食べていたとき
姫様が「で、中学はなにするんだっけ」と振ると「陸上部っ」と
答える王子がいた
王子野球のファンとしては、少々残念な気持ちもありながら
俊足を伸ばすのもいいかと思う父もここにいる
でも、今日は今日で頑張った泣きながらも痛みに耐えて頑張った
だから、今日は花束を君に送ろう
父は、どんな道でも、走り続ける君が大好きだ
この週末も縁あって少年野球の試合を観戦した
序盤、両チームともにピッチャーのキレもよく
締まった試合を続けていたのだが
中盤になって、先攻チームに集中力がなくなり
4ボールやエラーで点をとられだした
さて、セーフティリードとはいかないものの5点
の差は大きく、勝っている方は控えにまわっている
選手を起用し経験を積ませ始めた
まだまだ5点くらいはすぐに追いつかれてしまう
展開だが、次の試合を考えれば主力以外はこういう
交代もある
そんな中、代打で出てきた2ケタ背番号の選手、なか
なか積極的でないのだろう、監督と思しき男性が
檄を飛ばしている
「全部振れっ、全部」
第二球目はホームベースの前で着地するワンバウンドの
悪球、打者は見送り、審判はボールの判定をくだす
監督は叫ぶ
「全部振れっていってるだろ、全部」
「ワンバウンドでもなんでも振るんだよっ!」
打者はきょとんとしている
「次は振れよっ、どんなボールでも振れよっ」
打者はやるせない表情で監督たちを見ていたが
周りのコーチも助けてはくれない
敢え無く三振
一方、守備側のチームはというと
試合開始前に子供たちを集めて監督かマネジャーかの男性が
大きな声で諭している
「いいか、4点とられたら終わりだからなっ」
「外野手、抜かれたら終わりだからなっ」
「相手は優勝候補だ、わかってるなっ」
口角泡を飛ばしての指示だが、具体策は特にないようだ
「勝たなきゃ意味ないんだよっ」
こういう人たちに訊ねるとこんな答えが返ってくることが多い
どのチームも勧誘のためのメンバー募集ビラでは
「楽しくやろう、勝ち負けではないチーム作りが自慢です」
「野球を通じてスポーツの楽しさと厳しさを教えていく」
などと謳っている
が、子供たちの「楽しみたい」気持ちは別のところに置いて
大人たちの都合ばかりが先行していってしまう
時まさに春の選抜高校野球の真っ最中
この数年で高校野球が変わっている
変わったのは、球児たちの表情
戦地に向かう戦士ではなく、笑顔の似合うスポーツマンに
なってきたことだ
バント失敗、肩をたたく仲間にも笑顔がある
打たれてうなだれる投手、ベンチで手をたたいて「ここから
ここから」と声をかける監督の笑顔
もし一所懸命に野球をやっていない選手がいても、人格を否定
するような罵声でなく、一所懸命になる雰囲気つくりが尊ばれる
それでないと「指導」とは云わない
それができないなら勝手に指導者を名乗ってもらいたくない
また、それを目の当たりにしても指導せず、手元の細かい規則
順守ばかりに気が行く公認審判員にも問題がある
当地区の大会では連盟と審判員が「喫煙所」をつくり、好々爺
たちと紫煙を燻らせて談義に花を咲かせている
子供たちへの影響は、老人たちの楽しみの後に存在している
少年野球関係者というのは川崎市以外でもこんなものなのか
王子たちが大会で優勝した
訳あって、まだ低学年チームにいるが
今週の決勝戦で勝って帰ってきた
実のところ、最近はいつもいいところで同じ相手に負けてしまっていた
相手は低学年だけでも2チームを擁する強豪チーム
そのチームが準決勝で控メンバーを出して負けてしまった
従って、今回の決勝戦の相手は”ふつう”のチーム
父は大阪にいるので試合内容の詳細はわからないが
王子は4回打席にたって全て出塁したのだそうだ
奥さんから、表彰状を受け取る画像が送られてきただけ
晴れの日にそばにいてやれなかったのが少し残念だ
そしてまた父は明日から出稼ぎにいかなきゃならない
この間から父がもともといた東京の部署が大変なことになっている
中途採用した女性が精神的に病んでしまい、周囲の人たちを
人事部に訴えているらしい
その影響からか、電話会議でも東京はなげやりな態度をとる人が
多くなり、皆がその人とかかわることを避けてしまっている
皆、仕事のことで病むなんでバカバカしいよと言いたくなる
ただ、対価を求めてここにいるだけなのに、なぜ人はこうも
割り切れないことを気にするのだろう
王子の優勝に参加できなくて少し拗ねている自分を思い
いろんなことを考えた
そんなことより、優勝おめでとう
父は戎橋から飛び込みそうになったよ
前回、王子が邁進している話を書いた直後のこと
朝一番、練習に向かうところでぐずぐずしているのを
父が叱咤した
途端に、王子が実は練習に行きたくないと云いだした
**と**にいつも嫌なことを云われて嫌だ
どうやら、少し悩んでいるらしい
奥さんに聞くと、父も「敵」で、キャッチポールで暴投すると
すぐに叱られるのが嫌だという
結局、その日から練習を欠席している
本人はもうやめたつもりで土曜日も日曜日もまったく
退屈に過ごしている
父は金曜日に午後休をとって少しゆっくり話してみた
父も敵なのだから、しごく話しにくいのだが
色々と聞いてみると、少し納得のいく話だった
今のチームに入ったのは友人の誘いからだったのだが
なかなか受け入れられなかったらしい
キャッチボールの相手、柔軟体操の相手、昼食を広げる相手
いずれも都度都度探さなければならない状況
誰かを誘っても、「約束してる」「無理!」と冷たい声が返ってくる
秋口から上級生チームに移ったのだが、そこでも同級生はあまり
仲間に入れてくれずじまい
コーチに聞いてみたところ、冬場の練習では弁当持参のことが
多かったが、ずっと一人で食べていたので気になっていたという
可哀そうに
子供たちのやることで、いじめや嫌味といった感覚ではないものと
思われ、責める気にはならない
馴染めなかったということなのだろう
一年前、はじめてユニフォームを着て歓び、はじめてヒットを打って
歓び走りまわっていた姿がもう浮かばなくなった
恐らく、上級チームではそう目立たないばかりか、 きちんと投げないと
やはり叱咤され、叱咤されれる回数の方がよほど多い
昔風にいうと、根性がないことになりそうだが、実のところ父はそう
考えていない
ヘタクソに嫌味を言われて我慢する必要はない、かと言って
むやみに喧嘩することもない
チームメイトが頭を下げにくるようならば考えないでもないが
こちらから頭を下げる必要はないと考えている
実は、父もヘタ、あるいは非力なクセにやたらいばる友人や
先輩たちが嫌で野球部というものに入らなかった過去がある
ただ、いまは野球自体に失望している王子だが少し間をおいて
ほかのチームに入れれば入ってみてもよいとも思う
昨日もバッティングセンターに連れて行ったのだが、やはりセンスは
持っているので安心した
昨日、でがけにキャッチボールもしようかと誘ったが
「キャッチボールはいいや」と
やっぱり父も「敵」なのだな