Remains of The Accidents

アクシデンツなページ

【読了】 うつくしい子ども 石田衣良

2009年10月31日 | 読書
一週間、働いて週末を迎える
今週末は姫さまの参観日だ
なんとも云えない疲れをもって帰宅して坂を登る
ふと我が家の灯りか目に入る
王子の笑顔が眼に浮かぶと自転車をこぐペダルにもなぜかしら力が入る

子どもたちと過ごす日々は楽しい
20kgに満たない二人の体を抱き上げるときが至福の瞬間だ



本書は神戸市須磨区で発生した例の事件をモチーフにしている
人の親になれば、あの事件について一方的に語れる人はいないだろう
我が子が、あの二人のいずれになっても論じようのない悲しみに
とらわれるはずだ


物語の中、主人公の仲間たちがよなよな裏山の楠木のもとに集まり
語り合う場面があり、重要な位置を占めている
子どもから大人への移行期に、仲間が集まり、語り、秘密をもつことは
多くのひとが経験していることではないだろうか

父も中学生のころ、犬の散歩にかこつけて男女数人の仲間と近所の
マンションの屋上に集まっては色んなことを語り合っていた

親たちのこと、異性のこと、進学のこと ・・・・ 明日がある喜びと
明日がある辛さの両方が、ときに何時間も話し続けさせるのだった
家にいても息苦しくて、理由のわからない焦燥感が僕たちを
外の世界に導いていたような気もする

今、あの頃の仲間たちが何をしているのかも全くしらない
生きているのかいないのか
あれほど熱く語り合った友だちなのに、嘆きあった友だちなのに
いったいどこに行ってしまったのだろう

明日は姫さまの参観日
あと7-8年であの頃の自分たちの世代になる彼女たちだが
そのときにはこの「父親」が息苦しくさせるのだろうか

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眠れない朝

2009年10月18日 | つれづれ
今朝?は3時前に目覚めた
夕べ、子供たちにつられて9時すぎに寝てしまったので
ほぼ必然的にそんな時間に目覚めてしまった

一度目が醒めるともう眠れない
次に眠気がくるころにはちょうど子供たちが起きてくる

宮崎で独りで仕事をし始めた頃からそんな感じになってしまった
決して眠れなかったり、寝つけなかったりしないので
不眠症ではないらしい

こんな早朝(深夜?)から何をするでもなく過ごしているのは
もったいないのだけれども、人々が深く眠っている中で
独りごそごそと色んなことをやることもできない

僕にとっての今日が始まってすでに3時間
6時をすぎれば、夕べ5時すぎから眠ってしまった王子が
おきてくる

それまでに少し「昼寝」できれば今日一日体力が持ちそうだ


---

加藤和彦氏が自殺していたとの報道があった

「自殺」だったらしい


特に彼について何か知っているわけでもないが

最近、「生きる」とか「生き続ける」とかいうことには
えらく「力」が必要なのだなと感じてしまっている

家庭のことに悩みはないが、家庭の中に居場所もない
会話は豊富だが、誰のことも良くは知らない

生まれたときからずっともっている孤立感と不信感を
打ち消すのに少し「力」が足りなくなってきたのかも知れない

眠れない朝、ひとの死に触れて
日ごろそんなことを考えている自分に気づく




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【読了】 メリーゴーランド 荻原浩

2009年10月15日 | つれづれ
やれやれ今回は読了までに少し時間がかかった
ブックオフで入手した文庫本なので書評に新鮮味はないこととは思われるが
少々感想など

物語は東京からUターンして公務員となっている小市民が
こともあろうに田舎を舞台にした「Chenge」に巻き込まれていく
少々奇想天外な展開もあって物語は進んでいくが、人物設定に無理もあり
娯楽としては今一歩足らず、シリアスにもなりきれず・・・という感じか

広い意味でとても楽しめるエンターテイナー的な本だった
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秋深し

2009年10月12日 | つれづれ

そろそろ宮崎から持って帰ってきた焼酎「赤霧島」の在庫がなくなる
ゆっくり味わってきたのだけれど、だいたい1本/月のペースでなくなってしまった
赤霧島(通称:あかきり)は宮崎県都城市所在の大手焼酎メーカー/霧島酒造が
製造している紅いも/ムラサキマサリを主原料とした焼酎

ほとんどの芋焼酎が「小金千貫」を原料としているので、貴重な焼酎といえる
原料が大量生産品種ではないことから、販売は春秋の年二回だけ
関東にいて入手するには少し苦労する焼酎である

ところが、宮崎に住んでいると容易とは云わないが偶然手に入ることがある

例えば、フツーのコンビニにフツーの焼酎のようにポコっと置いてあることがある
なので営業車にのって県内を走っているときにもコンビニに寄ると必ず焼酎コーナー
を覗いていた
近所のスーパーでも季節になると先着**名、1家族1本までとして店頭にならぶ

好みは人それぞれなので単純に「うまい」といってもまったく独り言になってしまうの
だが、少なくとも父は「あかきり」が好きだ

宮崎の旧友に言伝してみよう


えびの高原のすすきにも、西都原のコスモスにも、皇子原の彼岸花にも
焼酎があうのだ

 





 

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宮崎がよか

2009年10月07日 | つれづれ

いろんなことを色々と考えているとやっぱり「宮崎がよかね」に行き着く

平日、仕事先に向かう地下鉄の中でうつらうつらしているときに見る夢は
国道10号線をひたすら走っている夢だったりする

宮崎は都心(田舎心?)でも不動産価格は安定していて贅沢な間取りも
可能な範囲だ

知り合いになったじいちゃんなんかは広い庭で犬を放し飼いにして
自身は離れに一人住まいだった

県庁所在地の中心部に平屋/庭付きの居宅を確保できるなんて
やっぱり、宮崎に移住したくなる・・・

夏には富土で海水浴、秋には小林でぶとう狩り
季節感もいっぱいで、子供たちに色んなことを教えられる

宮崎がよかごつある

もう、子供たちにホタルを手にとって見せることはできない

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