Remains of The Accidents

アクシデンツなページ

夏休みだった

2017年08月24日 | つれづれ

父は、25歳で東京に移り住むまでずっと明石にいた
夏休みの思い出と云えばこの街にあふれていた

当時、大蔵海岸は護岸のためテトラポッドと呼ばれる
コンクリートの塊で覆われていたが、それはそれで
僕らのよい隠れ家となっていた
テトラポッドの影でよからぬ情報を交換し、ダイブや
釣り、タコとりなど自在に遊んでいた
無論、危険な区域であり遊泳禁止ではあったが
気にしたこともなかった

海ばかりではなかった
父たちの街に隣接する大規模団地の中にはきれいな
有料のプールもあり、そこに隣の中学校のマドンナ
が時々来ていることも知っていた

白い水着の彼女を見かけた日は、誰が声をかけるか
じゃんけんしたものだが
結局、誰も声をかけられずに変な目でみられただけ
に終わった

どこに行くのも自転車、いつもいつも汗と潮のにおいに
つつまれ、ひと夏になんども皮を剥いて、なかなか
ひと皮剥けなかったあの夏

確か、サザンがデビューした夏だったはずだ
はるか遠くの湘南に夢をはせた夏休みだった

 

 

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ああさみしい

2017年08月23日 | 単身赴任


なんだか変則な夏休みを終えて、大阪に向かっている
前半は王子とともに過ごして、後半は姫さまの高校説明会につきあった
その間に仕事で沖縄と佐賀に行ってきた
大阪は二週間ぶりだ

実家にいた母親が六月に転倒/骨折して入院していたのだが
先週から少し離れた場所にある慢性期医療施設に移った
今週末はそのお見舞いに出向く
母のことに関しては、実兄にすごく世話になっている
実兄が同居していてくれていなかったら、こうは進んでいなかったはずだ


新幹線はすでに浜松を過ぎた
毎回、こうやって早朝の新幹線で帰阪するのだが、いつも前夜はさみしさ
に耐えかねて酒を飲んでしまうのだが、この間から謹んでいる
酒を飲んで早く寝た方が体と心は楽なのだが、子供たちはもう少し一緒に
いたいのだそうだ

ありがたい話で、また後ろ髪をひかれてしまう

今回、休みの前半は王子から水泳の指導を受けてダイエットに励んだ
王子は先月、スイミングスクールで「一級」の資格をとって卒業した
ところで、泳ぎたくてうずうずしていたので、ちょうどよかった
一日は姫さまも一緒に泳げた
姫さまも6年生のときに「一級」をとっており、どちらかというと
フォームは姫さま、速さは王子と云う感じで、数年前まで泳ぎ方を
教えていた父はただの研修生に成り下がってしまった
王子曰く、父の平泳ぎはフォームがバラバラ、我流丸出しだと

じつは幼いころ、水泳が苦手だった
小学校に入った当初は泳げなかった


その後、海で遊ぶようになってだんだん泳げるようになったのだが
誰かに教えてもらったことがない
魚をついたり、ウニをとったりするのにフォームは関係なかったのだ


八月の関東は、晴れた日が極端に少なかった
王子とは十分にいっしょにいられたのだが、できれば焼けるような
青空の下、白い砂浜、きれいな海でいっしょに魚を追いかけたかった
いつかそんな日を作るぞ、と誓いながら大阪に向かっている




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